Ageless Life 2017年10月23日

いくつになっても思い通りにいかない、
だから夢中になれる

添田博道さん(61歳)

60歳を過ぎていまなお波に乗り続ける、サーフィン界のレジェンドがプロサーファーの添田博道さん。子どもの頃からサーフィンを愛し、早半世紀。若い頃とは立場は変われど、サーフィンと共に生きる生活は変わりません。添田さんのライフスタイルについておうかがいました。

サーフィンをはじめて50年、添田さんは時間があれば波に乗る生活を送っています

サーフィン歴50年、もっとうまくなれる!

61歳になった現在もプロのサーフィン大会に参戦している添田博道さん。今年8月にもJPSAショートボード第4戦「ALL JAPAN PRO 新島」のスペシャルヒート・マスター部門に出場。見事2連覇を果たしています。

 
場所が同じでも、その時々で波はまったく違う、それがサーフィンの魅力だそう

添田さん 優勝といっても若い子と競ったらそうはいかないでしょう。大会のときの動画を見ると少しずつ落ちている感じがするし。でも、もっとうまくなれると思っています。自分の頭の中で理想を描いて波に乗っているけど、なかなか成長しませんね。

生まれ育った湘南で小学6年生からサーフィンを始めて、もう半世紀が経ちました。

添田さん こんなに楽しくて格好いいスポーツはないと思っています。例えば、今日は自分でもうっとりするくらいうまく、何本も波に乗れたと満足するでしょ? ところが、次の日は全然ダメということがしょっちゅうあるんです。場所が同じでも、その瞬間、瞬間で波はまったく違うから。思い通りにいかないからこそ、ずっと楽しいのかもしれません。

運動神経だけじゃない、考える力も必要

高校卒業と同時にプロサーファーとなり、国内外のコンテストを転戦。20代半ばからは湘南でサーフショップやボードファクトリーを経営するなど、サーフィンの普及や後進の育成にも取り組み続けています。

 
平塚市にある添田さんが経営するRockDance Showroom

添田さん 何しろ昔から時間が足りないんですよ、一年中サーフィンをやっているから(笑)。でも今年6月、南アフリカのジェフリーズベイという世界屈指のサーフポイントに初めて行ってきました。自分がサーフィンをしたいのもあったけど、「サウスアフリカオープン」もあって世界のトップサーファーが集まっていたので。見れば分かるじゃないですか、どういう技がいいのかとか、今の世界のサーフィンのレベルが。

 
「体力がなくなっていくのは日に日に分かるので、疲れたら寝ることです笑」と添田さん

うまくなりたいと思ったら「常に研究しないといけない」と添田さんは言います。

添田さん サーフィンは運動神経だけじゃないと思いますね。かなり頭で吸収する部分があって、考える力も必要なんです。だからテクニックや自分の体のこととか、道具や波のこととか、いろいろ研究熱心なサーファーが上手になりますよね。

明日の波は最高!夜、眠れなくなる…

年齢とともに衰える筋力――ハードなスポーツであるサーフィンを楽しむために添田さんは健康にも気をつかうようになりました。

添田さん 毎日のように波に乗っているので一般の人よりも維持しているはずなのに、やっぱりパワーは落ちてきますね。筋トレをするのが手っ取り早いけど、筋肉が固くなってサーフィンの調子が悪くなるんですよ。でも、数日後に筋肉が柔らかくなると調子が良くなる。サーフィンは自然の波の力を利用する運動なので、パワーだけじゃなくてタイミングが大事なんですね。だから微妙な感覚を崩さないようなトレーニングを心掛けています。

夜に翌日の波が良いという情報が入ると、興奮して眠れなくなるという添田さん

健康法は「水を1日2L以上飲む、野菜を大量に食べる、よく寝る」だそうです。

添田さん いつまでもサーフィンをしていたいから出鱈目はできませんよね。
昔から朝型なんです。湘南の風は朝のほうがいいので、4時30分頃には起きて波がいい時には必ずサーフィンしてきました、この50年ずっと。場所は特に固定していません。どんなにいいポイントでも、気圧配置の影響とかで波が良くない時があるので。だから 友達に「明日、そっちはどう?」って聞いたりして、毎日ベストの場所を探しているんです。「明日の波は最高」って分かると、今でも興奮して夜眠れなくなることがあるんですよ(笑)。

もっと、もっと楽しみたい!

「よく考えたら、今のほうが楽しいかも」と添田さん。

添田さん 昔は大会に出て勝たなきゃいけないというプレッシャーがあったけど、今はフリーサーフィンなので楽しさだけ。試合みたいな時間制限もないし、ルールもないし。若い子と一緒にやるのも楽しいですね。ただ若い頃、おじさんと一緒になると「邪魔だな」と思っていたから、今はこっちがそう思われているかもしれない(笑)。

RockDance Showroom店内にはサーフボードやグッズがぎっしり

最後に「海はそんなに好きじゃない」と打ち明けます。

添田さん 景色は好きだけど、海から風が来るとベタベタするし、嫌ですね。でも、サーフィンが大好きなんです、波に乗ることが。「かったるいな」という日でも水の中に入ると、「もっと、もっと」となってくるんですね。もっと楽しみたい、もっとうまくなりたいって!

ワクワクする気持ちに年齢なんて関係ない――レジェンドの言葉に元気をもらいました。

添田博道さん プロフィール

1956年生まれ。日本でのプロサーフィン黎明期である1980年代から活躍するサーフ界のレジェンド。最近では、東京都新島村羽伏浦海岸で行われたJPSA ALL JAPAN PRO 新島 特別戦 マスタープロで昨年に引き続き優勝。サーフボードを手がけるソエダサーフボードジャパン会長としても忙しい毎日を送る。

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