栄養トピックス 2017年8月23日

マイホームだけじゃなく、
そろそろ体のメンテナンスも始めてみませんか?

「サビ付きもひどくなってきたし、そろそろ水回りを入れ替えたほうがいいかも」なんて、50代を過ぎたころにはマイホームのメンテナンスが気になり始める方も多いのでは? これに合わせて、来るべき人生の後半戦に備え、体のメンテナンスにも気を配りたいですね。今回は、サビない体づくりに役立つ「抗酸化栄養素」をご紹介します。

抗酸化栄養素を取り入れてサビない体づくりを

人間が生きていくうえで欠かせない空気。その21%は「酸素」という分子で構成されています1)。わたしたちが普段、呼吸によって体のなかに取り込んだ酸素は、主に栄養素からエネルギーを作り出すときに使われますが、そのうちの約1-2%はエネルギー代謝には使われずに「活性酸素」という物質になるといわれています1,2)。金属が空気中の酸素に触れて酸化することを「錆びる」といいますが、わたしたち人間のいわゆる「体のサビ」の原因となるのが、この「活性酸素」です。
活性酸素は、体の外から侵入してきた細菌などを攻撃し外敵から体を守る働きをもちますが、大量に作られると、体の構造や機能を担っている脂質やタンパク質、酵素のほか、DNAにも損傷を与えてしまい、がんや老化の原因になったり、免疫機能の低下を引き起こしたりします3,4,5)。わたしたちの体には、こうした活性酵素に対抗し、体をサビ付かせないようにするための抗酸化作用による防御機能が備わっていて、食事などから摂取する抗酸化作用をもつ栄養素は、こうした防御機能をサポートします1,5)。食品に含まれる抗酸化作用をもつ栄養素には、野菜に多く含まれるビタミンEや、果物に多く含まれるビタミンCのほか、ビタミンA(食品中にはβ-カロテンとして含まれる)などが知られており、活性酸素の除去や細胞内外での抗酸化といった働きをします6)。また、抗酸化作用を助ける栄養素として、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸なども知られております。これらのビタミンは単独で働くものもありますが、ビタミン同士が互いの働きを高め合うことがわかっているため、複数を組み合わせて摂取することもポイントです。そのほかにも、コエンザイムQ10が抗酸化作用をもつ成分として知られており、細胞膜が傷つけられないように予防の役割を担っています。また、セレンや亜鉛、銅などのミネラルも抗酸化防御機能にかかわっていることがわかっています。

抗酸化作用をもつ栄養素のうち、ビタミンは体のなかで作ることができないので、日々の食事から摂取する必要があります。また、コエンザイムQ10は体のなかで作られますが、年齢とともに減少していくことや、1日の標準的な食事では摂取できる量が少ないこともわかっているため、ビタミンと同様に日々の食事で意識しながら摂取することが大切といわれています。さらに、食事だけでは補えない分はサプリメントなどを活用して摂取するのも選択肢の一つです。

趣味でガーデニングや盆栽を楽しむ方なら、丁寧に世話をすればするほど草花が元気に育っていくことを感じておられるでしょう。ご自身の体も同じように、日々の手入れを怠らないことが大切です。正しい生活習慣とともに、毎日の食事にさまざまな栄養素をバランスよく取り入れ、いつまでも健康で楽しく過ごしたいですね。


  1. 1)「抗酸化とは」(日本抗酸化学会)
  2. 2)「活性酸素除去作用」(日本カテキン学会)
  3. 3)栄養機能化学研究会「栄養機能化学第3版」朝倉書店 2015
  4. 4)「酸化ストレス」(日本抗酸化学会)
  5. 5)「e-ヘルスネット 抗酸化物質(こうさんかぶっしつ)」(厚生労働省)
  6. 6)田中芳明、石井信二、浅桐公男、深堀優、七種伸行、橋詰直樹、吉田索、小松崎尚子、 升井大介、東舘成希、八木実、酸化ストレスと抗酸化療法. 日本静脈経腸栄養学会雑誌. 31(1)3-12(2016)

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