栄養トピックス 2017年8月23日

ビタミンは“あるといい”でなく、
“なくてはだめ”だった?!

朝はシャキッと目覚め、食事をおいしくいただく。基本的なことですが、心も体も健康に過ごすためには欠かせないですよね。私たちの体の、そんな“当たり前”を当たり前にしてくれているのがビタミンです。その名に“生命”という意味も持つビタミン1)。摂った方がいいのは知っているけれど……摂るとなぜいいのかご存知ですか? 今回は、知っているようで意外と知らないビタミンの秘密に迫ります。

13種類のビタミンが体の機能を円滑にする

そもそも、私たちはなぜビタミンを摂る必要があるのでしょう? それは、ビタミンが、私たちが生きていくうえで体の機能を正常に維持するために必要な栄養素であるにもかかわらず、体の中でつくりだすことができない、あるいは十分な量をつくりだすことができないためです1,2)。一口にビタミンと言っても、ビタミンA、B群、C、D、E、Kなど、その数は全部で13種類あり1)、そのうちの9つ(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンC)は体の中で血液や体液に溶け込む「水溶性ビタミン」、残りの4つ(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)は水に溶けない性質があり、主に脂肪組織や肝臓に蓄えられる「脂溶性ビタミン」とよばれます2)

では、なぜビタミンは、私たちが生きていくうえで欠かせないのでしょう? 例えば、食べたものから体に必要な栄養が吸収される、すり傷が自然に治る、といった普段当たり前に感じている体の機能を思い浮かべてみてください。このような機能は、体の中で起きているたくさんの化学反応(生体反応)のおかげで成り立っています。さまざまな生体反応が効率よく進むためには“酵素”が欠かせませんが、ビタミンの多くは酵素を助ける“補酵素”として、とても大切な役割を担っているのです3)。肌荒れが気になったときにビタミンCを摂取するなど、気になる症状があると、その症状を改善しようと特定のビタミンばかり摂取しようとしがちですが、“どのビタミンも体の機能を正常に維持するためには欠かせない“ということを考えると、すべてのビタミンを満遍なく、十分な量を摂取することが健康維持には大切になりそうですね。

私たちの体の機能を正常に維持するために必要なビタミンですが、13種類もあると、すべてを毎日きちんと摂るのは大変そう……と思われる方も多いでしょう。実際に、日々の食事だけでは、健康を維持するために設定された摂取基準の「推奨量」よりも平均摂取量が下回っているビタミンもあります4,5)。厚生労働省の調査では、50代以上の男女でビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB6、50代以上の男性でビタミンB2、50代の男性でビタミンC、が不足しがちであることがわかっています。不足しているビタミンがある場合は、それを多く含む食品を意識的に食事のメニューに取り入れたり、食事だけではどうしても補いきれないビタミンはサプリメントなどを利用して摂取したりするのも良いでしょう。

ビタミンは元気な体の土台作りに欠かせない

今となっては信じられないかもしれませんが、人類の歴史は長くにわたってビタミン欠乏との闘いの歴史であったとも言われています3)。現代では、命を脅かすほどのビタミン欠乏症は食物や栄養の充足などによってすっかり忘れられていますが、外食中心の食生活や、忙しくストレスの多い現代社会を背景に、潜在的にビタミン不足の人が増えているようです。これを機会に、まずは日ごろの食生活や栄養状態を見直してみてはいかがでしょうか? すべてのビタミンをバランスよく摂取できていると、“健康”というベースが整い、心も体も、さらにアクティブになれそうですよね。


  1. 1)「「健康食品」の安全性・有効性情報 ビタミンについて」(国立健康・栄養研究所)
  2. 2)「e-ヘルスネット ビタミン(びたみん)」(厚生労働省)
  3. 3)吉川敏一、ビタミン・ミネラルの本(Tsuchiya Healthy Books―名医の診察室). 土屋書店(2012)
  4. 4)「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省)
  5. 5)「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」(厚生労働省)

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