ちょこっと豆知識 カカオの歴史

カカオ豆が原料のチョコレートは、世界中に愛好家がいるほど魅力的な食べ物。その起源から、日本で一貫して製造されるようになるまでの歴史を紹介します。

チョコレートは、帝王の健康飲料が起源

チョコレートが歴史上に登場したのは17世紀。古代メキシコ・アステカ帝国の王が、「ショコラトル」という健康飲料を飲んでいたという記述が残っています。それ以前も古代メキシコでは、カカオ豆を「神の食べ物」として珍重し、通貨として使用していました。アステカの王が飲んでいたとされるチョコレートは、カカオ豆をすりつぶして水を加え、バニラなどのスパイスで香りをつけた苦い水。
決しておいしいものではなかったようですが、清涼感があり、気分が爽やかになるとし、王が愛飲していました。その後、アステカ帝国がスペイン軍によって滅ぼされると、カカオ豆はスペインに渡りました。

カカオ イメージ

チョコレートの原料となるカカオ豆は、カカオの実から取り出した種子のこと。カカオの実は、長さ約20㎝のラグビーボールのような形で、中に白い果肉に包まれて30~40粒の種子が入っている。

王女たちの心をとらえたチョコレート

カカオ豆がスペインに渡ると、まず砂糖が加えられ、宮廷や僧侶の飲み物として流行しました。それをヨーロッパ全土へ広げたのは、チョコレートを愛した王女たちでした。
1615年、フランスのルイ13世と結婚したスペイン王女のアンヌがチョコレートをスペインからフランスへ持ち込み、1660年、ルイ14世と結婚したマリア・テレサがチョコレートをこよなく愛したことで、ヨーロッパ全土へと広がりました。
マリア・テレサは、自分が情熱を注ぐものは「王さま」と「チョコレート」だというほど、チョコレートを愛していたと伝えられています。

飲み物から、食べるチョコレートへ

1828年、オランダでチョコレートから脂肪分を分離させることに成功し、湯で溶くだけで飲めるチョコレート「ココア」が誕生しました。
このココアをきっかけに、チョコレートの歴史は大きく動き出します。チョコレートといえば、今でこそ食べるものをイメージしますが、今のような固形のチョコレートが生まれたのは、1847年イギリスでのこと。
ココアがカカオ豆を絞り機にかけて液状の脂肪分を取り除くのに対し、液状の脂肪分(ココアバター)をカカオペーストに入れることで、板チョコの原型ができたのです。

味を追求、ミルクチョコレート誕生

イギリスで固形になったチョコレートは、その後スイスで発展しました。飲み物のチョコレートにミルクを混ぜるように、固形のチョコレートにもミルクを混ぜようと、味の追求が行われました。
その試みは、コンデンスミルクを開発したアンリ・ネスレ(ネスレの創業者)の協力で実を結び、1876年、ミルクチョコレートが誕生しました。

日本のチョコレートのはじまり

日本にチョコレートが入ってきたのは江戸時代で、当時は、健康飲料として考えられていました。
日本で初めてチョコレートが製造されたのは、1877年(明治10年)頃ですが、その頃はまだ、原料のチョコレートを輸入し、加工製造するというものでした。カカオ豆から一貫して日本でチョコレートを生産するようになったのは1918年。
まだ100年にも満たない歴史ですが、日本のチョコレートほど多彩で、味のバリエーションが豊富なものはありません。今では世界中のチョコレート愛好家の注目を集めています。



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