2022/6/9
今回は、NHK番組『おかあさんといっしょ』の11代目体操のお兄さんとして、歴代最長の14年間活躍され、最近ではエアロビクスアジア大会にも出場するなどマルチに活躍の幅を広げられている小林よしひささん。 現在、一児の父でもある小林さんに、今までのお仕事でのご経験や、パパとして実践されている食育についてのお話をうかがいました。 そんな小林よしひささんの「わたし時間レシピ」をご紹介します。
僕にとってコーヒーは、日常で気分をリセットしてくれる存在です。
お仕事の前、家にいるときも家事をする前など、決まって「よし、やるぞ!」とおもったとき、気持ちのスイッチを入れるために飲んでいます。
コーヒーは、朝起きてから夕食後の一杯まで、少しずつ飲みながら過ごしているので一日4杯くらいは飲んでます。
特に朝起きてすぐ、ホットコーヒーを淹れて飲んでいる瞬間が一番心落ち着く時間です。
以前は、自宅でもミルで豆を挽いてドリップでコーヒーを淹れていました。今では「バリスタ」で、ワンタッチで本格的なコーヒーを淹れられるようになって、とても便利です。しっかりとコーヒーそのものの風味を味わうことができて、こんなに本格的に淹れられるんだなと驚きました。また、「バリスタ」を使うとお湯を沸かす時間も省けるので、コーヒー2杯を淹れるのもあっという間です。自然と妻と一緒にコーヒーを飲む時間も増えました。
小さい頃、母がよく家でコーヒーをドリップしているときの香りが好きで、大人になったら飲んでみたいな、という気持ちを抱いていたことを今でも覚えてます。
コーヒーが好きという以外にも、母から受け継いでいるなと感じるものが、料理が好きなこと。
実家暮らしの頃からよく料理の手伝いをしていて、早いうちから自炊するようになりました。おかげで、健康面でも食事がいかに大切かに気付けたと思ってます。
娘が生まれるとわかってからは、自分の子供に「一緒に作って食べる食育をしてあげたい」という気持ちから、食育アドバイザーの資格を取得するに至りました。
最近は娘と一緒によく餃子を作っています。なかでもお肉を使わない“ビーガン餃子づくり”にハマっています。固めの島豆腐を水切りしたものに、ニラやキャベツなどの野菜を入れ、味付けはシンプルに醤油、ショウガ、ニンニク、最後にパクチーを風味付けに少し入れます。パクチーをいれることで、餃子がさわやかな風味になってくれるんです。できた餃子餡は米粉の皮で包んで焼いていくので、おいしく食べられて家族3人分があっという間になくなってしまいます。
もともと娘は豆腐が苦手で、家で豆腐料理を出してもなかなか食べてくれないということがあって。
たまたまビーガン餃子のレシピを見つけて「一緒に作ってみる?」と娘と一緒に作ったことがきっかけに、豆腐を使った餃子はパクパク食べてくれるようになりました。食べられるようになったきっかけも、きっと“一緒に作った経験”が大きかったのかなと思います。食育においても、料理が出来上がる過程から携わる、ということが大切だったりするので、料理を通じてコミュニケーションがとれると、苦手な食べ物も克服できるんだなと実感しました。
14年間体操のお兄さんを務めさせてもらったことは僕にとってとても大きな財産です。
実は、最初から体操のお兄さんになろうと目指していたわけではなかったんです。
大学卒業後、OBとして体操の研究室で助手として指導をしていたころ、大学の体操部あてに「体操のおにいさんのオーディション」の話が届きました。学生向けに来たお話だったので、僕は引率として同行しただけだったのですが、「せっかくだから受けてみる?」と声をかけてもらいまして。そしたら僕の選考がどんどん進んでいって、結果的に学生たちを押しのけて僕が勝ち残ってしまい今に至ります(笑)今思い返すと、運命に導かれたような感じがします。
体操のお兄さんになることが決まってからは、新しい体操の試作と練習を1か月ほどかけて準備しすぐに収録する、というスケジュールだったので、テレビ出演には慣れないまま初回がスタートしました。
どんな子供たちとの出会いがあるんだろうという期待をしつつも「僕と、新しい体操にも慣れてくれるだろうか」という不安がありました。でも、実際子供たちに初めて会ったとき、僕を素直に受け入れて楽しんで体操をやってくれて、不安はすぐに飛んでいきましたね。
収録では、初対面の子供たち30~40人と一緒に1時間を過ごすんですが、1日に3回収録だったので、本当に毎日たくさんの子供たちと接しながら体操しました。子供たちの中には、知らない場所で初めて親から離れて遊ぶという不安でいっぱいの子もいれば、人見知りの子やずっと動き回っている子がいたり、個性はそれぞれ。不安や緊張を感じて泣かない子がいない日はないし、子ども同士が喧嘩してしまったりすることも。
現場では毎日予想できないことが起きるので、収録が思うように進まなかったりすることは頻繁にありましたが、最初は緊張していた子供たちが、一緒に体操しはじめるとどんどん笑顔になっていってくれる様子をみて、実は、僕自身が一番元気をもらっていました。
体操のお兄さんとして14年間無欠勤でお仕事をすることができたのは、本当に子供たちのおかげ。子供たちが楽しんでくれている姿を原動力に長年務めさせていただいたな、と思っています。
最近の休日は、もっぱら家族との時間を過ごしていますが、できる範囲で、ひとりで趣味の時間を取るようにもしています。
家で独りでくつろぐときには、コーヒーをお供に大好きな漫画や小説を読むことが多いですね。漫画は単行本で読むタイプだったのですが、最近は待ちきれずに週刊誌で先に読んでしまってます(笑)
読書しながらコーヒーを飲む休日は、なんだか気持ちまで優雅にさせてもらえる気がします。
他には、休日にジムで筋力トレーニングをすることもあります。
日常的にトレーニングはずっと続けていて、そのお陰で、全日本エアロビクス選手権に出場させていただくこともできました。昨年の選手権出場の期間には、筋トレを2時間とエアロビの練習2時間を毎日欠かさずしていたのでヘトヘトの毎日でしたが、学生時代以来、ひさしぶりに競技というものに挑戦することができて、他のメンバーと目標に向かって切磋琢磨しながら青春する感覚を取り戻させてもらったなと感じています。
新しい挑戦をするときには、不安もつきものですがやり切ったあとの達成感は何にも代え難いですね。青春を感じられる挑戦、まだまだやってみたいです。
プライベートでは一児の父親でもあるので、ママさんやパパさんたちに、特別な子育て方針があったりするんですか?と聞かれることがよくあります。
でも、本当に特別なことはなくて、お互いが自然体で居られる父娘関係を築いていけたらいいなと思っています。体操のお兄さんとしての僕は、子供たちに常に楽しんでいてほしいという気持ちが強かったですが、パパとしての僕は、娘が感じたままに、自由にのびやかに過ごしてくれていたらそれだけで十分幸せです。
娘が生まれてくれた当初は、僕も“パパ”としては初めてで、わからないことだらけでした。
そんな中でも、離乳食づくりなど、妻と一緒に分からないなりにもできることをひとつずつやりながら過ごしていて、自分なりに娘の成長を楽しみながら子育てできてるなと感じます。
これからも、娘との対話を大切に、彼女が彼女らしくいられる環境を作りながら、一緒に楽しんで成長を見守れたらいいなと思っています。
01. 毎朝深煎りコーヒーで気分のスイッチをオン
02. 娘と一緒に餃子を作る
03. 体操で笑顔になった子供たちから元気をもらう
04. 新しい挑戦で“青春の感覚”を思い出す
【小林よしひささんProfile】
1981年、埼玉県生まれ。日本体育大学卒業。2005年から2019年までNHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」体操のお兄さんを、歴代最長14年間務める。卒業後は、バラエティ番組、CM、子ども向けイベント、体操指導等でも幅広く活躍する。YouTubeチャンネル「よしお兄さんとあそぼう!」では、親が安心して子供に見せられて、子供達にも楽しんでもらえるチャンネルにをモットーに活動中。第10回イクメンオブザイヤー2020」芸能部門受賞。2022年5月『第9回アジアリズムダンス&エアロビクス選手権大会』のシングル部門日本代表として出場し、みごと3位に入賞した。
衣装協力:Connecter Tokyo スタイリスト:松本 ユウスケ(anahoc)
■「バリスタ」で作るチョコアフォガート(316kcal)
暑くなる季節にピッタリ。「バリスタ」でつくる簡単チョコアフォガートのご紹介です。
【作り方】
①耐熱グラスにチョコレートアイスを入れ、「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」にセットし、エスプレッソタイプ/アイスボタンを押します。
②グラノーラをトッピングし、チョコレートとミントを飾ります。
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50[Fifty]
「エスプレッソタイプ/アイスメニュー」ボタンで、アイスもホットもワンタッチ!
「コーヒーベルト」をご存知でしょうか?北緯25度から南緯25度の間のことを指し、コーヒーの栽培に適している地帯といわれています。
日本では沖縄県がおよそ北緯26度に位置しています。この沖縄県名護市で、2019年4月から開始された壮大なプロジェクトが「沖縄コーヒープロジェクト」です。ネスレとサッカー元日本代表の高原直泰氏が率いる沖縄SVが協業、名護市・琉球大学と連携し、沖縄で初となる大規模な国産コーヒー豆の栽培を目指しています。
「沖縄コーヒープロジェクト」では、耕作放棄地などを活用し、これまで限定された量にとどまってきた沖縄県産のコーヒー豆の生産量を拡大することで新たな特産品とすることを目指しています。