監修してくれたのは
監修してくれたのは
石田ようこ
犬と猫の歯科クリニック
石田陽子院長
正常な猫の口は無臭ですが、歯周病になると、まず口臭が出てきます。さらに歯肉が赤くなり、腫れや出血などもみられます。歯肉炎が歯周炎にまで悪化すると、歯肉・顎の骨などの歯周組織が溶けて膿が出たり、顔が腫れたり、顔の皮膚に穴が開いたり、鼻水・くしゃみが止まらなくなります。
また、口内炎に発展することもあり、痛みで食事が摂れなくなります。
なんと猫の手術理由で最も多いのは
歯肉炎・歯周病。
ケアをせずに放っておいてしまうと、
手術が必要になってしまう場合も。
歯周病は、様々な病気の原因にも
なってしまうため、
まずは毎日のデンタルケアで
お口の中をきれいに保ちましょう。
傷病名 | 件数 | 1回あたりの診療費 | ||
---|---|---|---|---|
中央値 | 平均値 | |||
歯周病 / 歯肉炎 (乳歯遺残に起因するもの含む) | 439件 | 50,598円 | 61,519円 | |
消化管内異物 / 誤飲 | 324件 | 106,267円 | 125,618円 | |
その他の皮膚の腫瘍 | 122件 | 66,652円 | 79,938円 | |
膀胱結石 | 103件 | 138,893円 | 192,889円 | |
全身性の腫瘍 | 96件 | 76,625円 | 97,851円 |
- 順位
-
傷病名
件数
1回あたりの診療費
中央値/平均値
-
歯周病 / 歯肉炎
(乳歯遺残に起因するもの含む)439件
50,598円/61,519円
-
消化管内異物 / 誤飲
324件
106,267円/125,618円
-
その他の皮膚の腫瘍
122件
66,652円/79,938円
-
膀胱結石
103件
138,893円/192,889円
-
全身性の腫瘍
96件
76,625円/97,851円
※出典:アニコム家庭どうぶつ白書2019 猫の手術理由TOP10 2017年4月1日~ 2018年3月31日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始した猫(0 ~ 12歳、男の子・女の子)において、 各疾患で請求のあった個体の診療費を集計した。 ※通院・入院・手術を含む
- その
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歯周病菌が繁殖し歯垢、歯石がたまることで歯肉炎、歯周炎、口内炎の原因になります。歯周炎になると歯周病菌は血液を介して全身を巡り、心臓病、肺炎、関節炎など様々な疾患を引き起こす事が知られています。
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猫の口の中にいる歯周病菌は人畜共通ですので、飼い主に移る可能性があります。猫は歯磨きの必要性を理解できませんので、受け入れやすい方法を取る必要があります。はじめて挑戦するときはいきなり歯ブラシを突っ込まず、まずは口の中を触る練習などから始めましょう。