飼育について
家族の一員に愛猫がいることは、早い時期から子供に責任感を持たせることにもつながります。
一般的に、ペットといっしょに育った子供は、大人になったときに、人に対しても動物に対しても社交的に振る舞うことができ、よりよいコミュニケーションが取れる傾向にあるとも言われています。ただし、特に小さな子供が愛猫と接するときは大人の監督が必要で、猫と子供の両方に教育が必要になることがあるでしょう。
愛猫が乳幼児にどのように反応するかは、その愛猫の遺伝や性格、経験などにより変わることがあるので、乳幼児がいるご家庭では、生活する上でいくつか注意しなければならないことがあります。
愛猫のベッドやフードの器、オモチャ、トイレなどは乳幼児の手の届かない場所に離しておきしょう。また、乳幼児の声はトーンが高く大きいため、愛猫に恐怖心を抱かせてしまう場合があります。ときには、子供たちが予想外の行動を取り、愛猫にストレスを与えてしまうこともあるでしょう。
愛猫が乳幼児に慣れることも大切ですが、愛猫が一人で落ち着ける静かな場所を確保し、乳幼児にも愛猫との接し方を少しずつ教えましょう。
愛猫を家族に迎えた後に乳児が産まれた場合、愛猫自身も戸惑いを覚えるはずです。乳児の誕生は、自分のテリトリー(縄張り)内にある、これまでのにおいの履歴を変えることになるからです。また、大好きな家族の関心が乳児に払われる可能性も高いので、猫の感情にも影響が出るかもしれません。すねる愛猫もいれば、興奮したり、家族の関心を引こうとしたりする愛猫もいるでしょう。
乳児が産まれても、愛猫にはできるだけこれまでと変わらない愛情を注ぎ、乳児の存在に自然に慣れていくように配慮してあげてください。そのうち乳児の子守役となり、やがては保護者、遊び相手にまでなってくれる愛猫も多いでしょう。
子供にも愛猫と生活する上での最低限のルールを教えておく必要があります。
1)愛猫が嫌がっている場合は、無理に追いかけない。
2)子供には、愛猫を優しく撫でることを教え、愛猫にも子供の指示に従うようトレーニングして、それが上手にできたらご褒美をあげる。
3)愛猫に近づくときのタイミングや、どこを撫でると愛猫が安心するのかを教える。
4)尻尾はどんな場合でも引っ張ってはいけない。
5)愛猫の食事中やトイレ中、就寝中はそっとしておく。
6)愛猫と遊んだ後は、必ず手を洗うよう習慣づける。