全身光沢のあるブラックのセルフカラーで、優雅で精悍なイメージの猫です。黒猫は他種にも見受けられますが、バーミーズ譲りの艶やかな毛の質や、まったくほかの色を交えない毛色。金色に輝く目、小さいながらも筋肉質の体つきは、ボンベイならではのもの。ただの黒猫ではありません。美しいブラックの被毛は、アンダーコートが少なく、薄めで、日常の管理はセルフグルーミングだけでも充分です。

性格は？
人が大好きで、扱いやすいバーミーズのよい性質を受け継ぎ、神秘的で精悍なルックスのわりに飼い主の側にいるのが好きで、いつも膝の上に乗ろうとしてきます。明るい性格です。好奇心旺盛のため、多少のいたずらはしますが、鳴き声が小さいので、騒がしいほどではないでしょう。

起きやすい病気/ケガ
一般的な猫同様、皮膚疾患や尿路結石が好発します。尿路結石は、トイレの際のしぐさを確認して、尿の回数が多いのに、量が少ないと感じたら要注意です。すぐに動物病院で検査を受けた方がいいでしょう。

起源
1950年代、セーブルのバーミーズとブラックのアメリカン・ショートヘアから、小型の黒ヒョウ（ブラック・パンサー）を作出することを目的に交配し、1960年代に誕生したのがボンベイです。ボンベイという名は黒い体がインドの黒豹にたとえられたためです。 1976年には公認されました。

キャットショーでの評価基準
頭部はあまりシャープさのない丸みを帯びた形です。目は丸く、離れて位置しています。耳は中くらいの大きさで、付け根は幅広くなっています。身体は中くらいの大きさで、重量感があります。四肢は身体と尾に比例して中くらいの長さです。尾は中くらいの長さで、まっすぐで、しなやかというわけではありません。