キムリック

マンクスは繁殖に関わる遺伝的な問題や、一回の出産で生まれる子どもの数が少ないという性質を持っているため、その中から生まれるロングヘアーとなると、マンクスよりもさらに数が少なく、キムリックはまだまだ個体数の少ない品種です。尾の長さによって、尾の全くない「ランピー」と少し尾の形跡が残る「スタンピー」、短いが尾を確認できる「ロンギー」という3タイプに分けられます。
キムリック
  • 原産国 アメリカ合衆国
  • 色・模様 全色
  • 毛の長さ 長毛
  • 抜け毛 多め
  • サイズ 小~中型
  • 目安となる体重 3.5~5.5kg
  • 活発度 低め
  • 子どもに対応する適応力 高め

性格は?
性質はマンクス同様、内気でおっとりしていますが、賢い猫です。愛想もいいので、訪問者にも擦り寄って甘えるしぐさを見せます。また、マンクスは長寿の猫としても知られているので、キムリックにもその特徴が受け継がれていると思われます。

起きやすい病気/ケガ
毛球症が好発します。毛球を予防するには、こまめにブラッシングし、抜け毛を除去するとともに、毛球予防の食事の種類などを心がけましょう。また、尿路結石も多く、トイレの際のしぐさを確認して、尿の回数が多いのに、量が少ないと感じたら要注意です。すぐに動物病院で検査を受けた方がいいでしょう。ほかにも遺伝性の可能性が大きい皮膚疾患や関節疾患にも注意が必要です。

起源
アメリカに渡ったマンクスの中から時折現れるセミロングの猫を品種化したのが、キムリックです。1960年代に、ブリーダーが認定させようとしましたが、1980年代になって、ようやく認定されました。しかし、その後、団体によってはロングヘア・マンクスと分類しなおしている場合もあります。イギリスでは公認されていません。キムリックというのは、イギリスのウェールズを指す言葉「キムルー」に由来するものです。

キャットショーでの評価基準
頭部は丸みを帯びていて、頬がやや突出し、額から鼻にかけてゆるやかなくぼみがあります。目は大きく、丸く、やや釣りあがり、色は毛色に準じます。耳は中くらいの大きさで、付け根の幅は広く、先端は丸みを帯びています。身体はがっしりしていて、コンパクトでバランスがとれていて、丈夫な骨格をしています。幅広い胸と丸々とした肋骨は張っています。四肢はしっかりとしていて、前脚は後脚よりもかなり短くなっています。