マンクス

一般にペットとして流通しているのは完全に尾のないランピーと呼ばれるタイプですが、マンクスの繁殖では、ランピーと短い尻尾のスタンピー、それに尻尾の長さは普通でカギ型に曲がるテイリーが同時に生まれます。マンクスの遺伝子は致死性で、ランピー同士の繁殖だと、死産か生後すぐに死んでしまうため、マンクスの遺伝子をもっているスタンピーやテイリーとランピーが繁殖に使われます。 尻尾がないだけでなく、後ろ足のほうが長く、歩くときに、ぴょんぴょんと飛び跳ねるようなマンクスホップと呼ばれる独特の歩き方をします。
マンクス
  • 原産国 マン島
  • 色・模様 全色
  • 毛の長さ 短毛
  • 抜け毛 中程度
  • サイズ 小型
  • 目安となる体重 3.5~5.5kg
  • 活発度 低め
  • 子どもに対応する適応力 低め

性格は?
性格は内気ですが、その反面、神経が細やかで賢いことでも知られています。飼い主家族には穏やかで、遊んでいるときも、興奮してはしゃぎまわるということはなく、いつでも冷静です。

起きやすい病気/ケガ
好発する疾病には皮膚疾患や毛球症があります。また、まったく尾のないランピー同士の繁殖では、誕生時や誕生直後、また4か月ほどして腸や膀胱の障害で死亡してしまうマンクス症候群という病気があるので、繁殖時には、タイプごとに十分な注意が必要です。

起源
アイルランドとイギリスに挟まれたアイリッシュ海に浮かぶマン島で、突然変異によって尻尾のない猫が生まれました。海に隔絶された島の中で純血が維持され、マンクスとなりました。見かけや生まれた経緯は日本猫やジャパニーズ・ボブテイルと似ていますが、関連性はなく、遺伝子もまったく別のものです。 故郷のマン島では、切手にもデザインされました。

キャットショーでの評価基準
頭部は中くらいの長さのある丸い顔をしています。目は被毛の毛色に準じた色になります。耳はやや長めで、付け根は頭部の高い位置にあります。身体は小柄で、背が短く、臀部には、通常確認される軟骨は触っても確認できません。四肢は比較的短くなりますが、後脚は前脚よりも長くなります。尾は通常の根元にくぼみのみしか確認できないランピー、ごく短い尾のスタンピー、曲がった尾のテイリーに分類されます。