マンチカン

ダックスフンドのように足が極端に短いので、胴長短足に見えるユニークな猫です。あまりに変わったルックスから、しなやかな猫の姿を愛する人々から非難されたこともありました。健康上の問題を心配する観点から、しばらくは公認されませんでしたが、健康上の問題は見当たらないため、最近ようやく公認する団体が増えています。ユニークなルックスは賛否両論ありますが、コミカルな姿と動きで、飼い主を飽きさせない、かわいい猫であることは間違いありません。
マンチカン
  • 原産国 アメリカ
  • 色・模様 全色
  • 毛の長さ 短毛
  • 抜け毛 中程度
  • サイズ 小型
  • 目安となる体重 2.25~4kg
  • 活発度 高め
  • 子どもに対応する適応力 高め

性格は?
短足ですが、運動上の能力や機能に問題はなく、むしろ陽気な性格で動きも活発です。意外と足が速く、小回りがきき、その運動神経に驚かされるほどです。よく立ち上がる姿もかわいいものです。 また、一緒に飼われている環境であれば、ほかの猫やペットとも仲良くできる協調性があります。

起きやすい病気/ケガ
毛球症が好発します。毛球を予防するには、こまめにブラッシングし、抜け毛を除去するとともに、毛球予防の食事の種類などを心がけましょう。また、尿路結石も多く、トイレの際のしぐさを確認して、尿の回数が多いのに、量が少ないと感じたら要注意です。すぐに動物病院で検査を受けた方がいいでしょう。ほかにも遺伝性の可能性が大きい皮膚疾患や小型化したことから関節疾患にも注意が必要です。

起源
以前から、四肢の短い突然変異の猫は知られていましたが、1983年に四肢の短い猫がアメリカで生まれ、マンチカンのルーツとなりました。 1995年にはTICA(ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション)によって新種として認定されましたが、公認されていません。ほかの団体も未だ否定的です。その姿から話題性の高い猫種です。

キャットショーでの評価基準
頭部は丸みを帯びていて、頬がやや突出し、額から鼻にかけてゆるやかなくぼみがあります。目は大きく、丸く、やや釣りあがり、色は毛色に準じます。耳は中くらいの大きさで、付け根の幅は広く、先端は丸みを帯びています。身体はがっしりしていて、コンパクトでバランスがとれていて、丈夫な骨格をしています。幅広い胸と丸々とした肋骨は張っています。四肢はしっかりとしていて、前脚は後脚よりもかなり短くなっています。