ターキッシュ・バン

猫種としては異例で泳ぎが大好きといわれます。頭部と尻尾以外は白というバン・パターンと呼ばれる特徴的な模様が、本種を際立たせています。この模様はほかの地域では珍しいパターンですが、トルコではよく見られるようです。筋肉質の体型で、運動神経が抜群です。アンダーカバーは少なく、防水性があるといわれているシルキーな被毛の管理は楽です。日本では数の少ない猫ですが、気取らない長毛種として楽しめるでしょう。
ターキッシュ・バン
  • 原産国 トルコ
  • 色・模様 頭部とテールだけに模様があるバンパターンのレッド、クリーム、タビーなど
  • 毛の長さ 短毛
  • 抜け毛 中程度
  • サイズ 小~大型
  • 目安となる体重 3~8.5kg
  • 活発度 高め
  • 子どもに対応する適応力 高め

性格は?
長毛種のため、ゴージャスで優雅な見えますが、実際は活動的で、人なつっこくておちゃめな猫です。さまざまなことに敏感に反応し、沈着冷静に対処します。夏には泳ぐことも好きといわれ、泳ぐだけでなく、遊びを発見することも大好きです。

起きやすい病気/ケガ
好発するのは皮膚疾患です。水に入ることが好きで、被毛も防水性があるといわれますが、一度濡れたら、しっかりと乾かさなければ、皮膚病の可能性が高くなります。また、活動的で、元気がありあまり、生傷が絶えないかもしれません。

起源
原産地はトルコのバン湖周辺で、ネコには珍しく水を恐れずに気持ちよさそうに泳ぐことで知られていますが、ペットとして繁殖しているものは必ずしも水泳が得意ではないようです。もともとバン湖は内陸にある塩水湖なので、浮力が大きく、活発で遊び好きなこのネコが、遊び半分でバン湖で泳いでいたのが逸話になっていったのかもしれません。1955年にイギリスに持ち込まれ、ヨーロッパ中で知られるようになりました。1970年代にはアメリカに持ち込まれ、CFA(キャット・ファンシーズ・アソシエーション)、TICA(ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション)で公認されました。

キャットショーでの評価基準
頭部は幅広く、マズルに向かってくさび型になっています。正面から見ると、やや長めの顔です。目はオーバル(卵型)で、適度な大きさで、丸くなります。耳は付け根の位置が高く、大きく、幅は狭く細長くなります。身体は長く、雄(オス)はがっしりとしています。四肢は中くらいの長さで、筋骨たくましくなっています。尾は身体に比例して長く、長めの被毛で覆われています。