正しいキャットフードの選び方
猫ちゃんと何年も一緒に暮らしていると、自然とあなたと猫ちゃんとの間の生活リズムが安定していきます。
猫ちゃんもやんちゃな時期を越えて、やや落ち着いてくる頃、それが人間でいえばシニアの時期に差し掛かっているのかも知れません。
まず1番に気を付けたいのが、フードを切り替えるタイミングです。
猫ちゃんの加齢の速度には個体差があり、生活環境や食生活なども影響すると考えられています。
猫の長寿化に伴い、猫の加齢による身体の変化が現れる時期にも差が出てきているようです。
猫ちゃんの健康状態や体重の変化、既往歴などにより異なりますが、ピュリナではだいたい7-10歳くらいを目安に、成猫用フードからシニア猫用フードへの切り替えをおすすめしています。
切り換え時期については、現在お使いいただいているキャットフードのパッケージに表示された推奨時期を目安にされるか、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
シニア猫用フードは、通常の成猫用フードとは異なり、高齢猫の健康と免疫力を考えた栄養設計になっています。
シニア猫用フードの主な特長には、次のようなものがあります。
1)抗酸化物質の強化。
2)お腹に優しい米などの炭水化物源を使用。
3)最適な量のミネラルを含有。
4)関節の健康のために、グルコサミンを配合。
5)たん白質の強化。
6)オメガ脂肪酸を配合。
フードを切り替えるときは、いきなり新しいフードを与えるのではなく、最初はこれまでの成猫用フードに新しいシニア猫用フードを混ぜて与え、7日から10日ほどかけて徐々にシニア猫用フードへ切り替えを行うようにしましょう。
成猫と同様、シニア猫にも、食事を1日2回に分けて規則正しく与えましょう。
加齢が進むにつれ、シニア猫は一度に多くの量を食べられないうえ、消化することも難しい場合があります。そのときは1日に与える回数を多くし、1日3回以上に分けて与えることをおすすめしています。
歯が弱くなってきた愛猫には、ドライフードをぬるい湯やお水でふやかして与える方法もあります。
さらに、食事の前後は急激な運動などを避け、食事中は、静かでリラックスできる環境を作ってあげることもとても大切なことだと考えています。
キャットフードのパッケージには、愛猫の体重に合わせた給与量が表示されています。
愛猫に必要な栄養要求量(エネルギー)は、それぞれ運動量や性別、体質、飼われている環境などにより異なります。
パッケージに記載されている量を目安に、愛猫の体型や健康状態を観察しながら、給与量を毎日調節しましょう。
また、いつでも新鮮な水が十分に飲める状況にしてあげましょう。