愛猫の存在は、飼い主の毎日を健康で幸せなものにしてくれます。
「愛猫にできるだけのことをしてあげたい」と飼い主は考えるものですが、その多くは食事と運動に関連するため、健康上のリスクを理解しておくことが重要です。
ごく一般的な病気なら飼い主が対処できるものもありますが、基本は獣医に診察してもらい、病気の原因を正確に知ることをおすすめします。
太ってしまった猫を放っておくことは簡単です。しかし動くのが億劫になって楽しい生活をおくれなくなったり、寿命を縮めたりする可能性があることを覚えておきましょう。また、肥満は糖尿病・免疫機能の低下・便秘など他の健康問題を引き起こすことがあります。
愛猫の体重が増え、胸部に触れても肋骨を感じられなくなったら、生活習慣を変えるべきでしょう。カロリーの低いペットフードに変えることや獣医とダイエットプランを検討する、おやつの量を1日のカロリー摂取量の10%以下に抑える、さらに毎日運動させることを心がけましょう。
また人間の食事の残りは絶対に与えないでください。ダイエットの成功率を高めるためには、獣医とともに愛猫に合わせた総合的な計画を立てるとよいでしょう。
冬の間、猫はよく眠り、エネルギーを蓄えるので太りがちです。しかし体重増加は、骨関節炎・循環器系疾患・糖尿病など、健康に深刻な影響を与える恐れがあり、場合によっては寿命が縮まることもあるので注意が必要です。
残念ながら多くの飼い主は、自分の猫が肥満かどうか確認する方法を知りません。胸部を触ることや目視による簡単なチェックを覚え、愛猫が健康を害する前に、肥満の兆候を察知しましょう。
子猫の間に、毎日、できれば少なくとも3日に1度の歯磨きに慣れさせると、成描になった後に歯の病気で苦しむ恐れが減ります。子猫の歯の磨き方は獣医に相談しましょう。
噛みごたえのあるドライフードも、きれいな歯を保つ助けとなります。ドライフードを噛んだ時、粒子と歯が摩擦を起こし、歯垢を落とす歯ブラシのような働きをするためです。
慣れていない成猫はほとんどの場合、歯磨きを嫌がります。愛猫が歯磨きを嫌がったら、動物病院で歯科検診を受けるなど、今後のオーラルケアのプランを獣医へ相談しましょう。
愛猫にバランスのとれた総合栄養食を与えていれば、サプリメントは必要ありません。
しかし、猫が健康に対して特定の問題を抱えている場合は、サプリメントが効果的なこともあります。愛猫にサプリメントを与える際には、事前に獣医へ相談しましょう。