起きやすい病気/ケガ
心臓が拡張し、収縮する動きの幅が小さくなってしまう拡張型心筋症、去勢された雄(オス)で、左右対称に脱毛が起こるテストステロン反応性皮膚炎、脊髄白質に炎症を起こし、歩行異常や麻痺、、最終的には呼吸麻痺により死亡することもあるアフガン脊髄症、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮、股関節形成不全などが好発します。
歴史
アフガン・ハウンドは古代の犬です。その姿は、4000年以上前の北アフガニスタンの洞窟の中に残された絵や、古代エジプトに残されている古いパピルスに記録されています。起源については分かっていませんが、7000年前から存在していたのではないかと考えられています。気の遠くなるような長い年月の間、純血を守られてきて、アフガニスタン人も国外への持ち出しを禁止していました。古代では、主にマーモット(ネズミの仲間)、シカ、パサン(野生のヤギ)、オオカミ、ユキヒョウなどの狩りでハンターとして活躍していました。ときには、タカとの組み合わせで狩りを行いました。狩猟以外のときには、家族や家畜を守る番犬でした。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは長く、狭すぎず、オクシパット(後頭部)がはっきりしています。ストップはわずかで、鼻の色は黒色が好ましいのですが、毛色が明るい場合はレバーも許容されます。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトも許容されます。目は三角形に近く、色はダーク(暗色)なものほど好ましいのですが、ゴールデンも失格にはなりません。耳は付け根の位置が低く、長いシルク状の被毛に覆われます。胴体も背はほどよい長さで平らで、腰は幅広く、まっすぐです。尾は付け根の位置が低く、先端で輪を形成します。前脚はまっすぐで、後肢は尻から飛節までがたいへん長くなります。