起きやすい病気/ケガ
元気いっぱいに走り回るので、何かの拍子に足を引きずることがあるかもしれません。これは膝蓋骨脱臼が多く見られるためです。もし、愛犬がそのような事態になったら、すぐに獣医師に相談しましょう。また、皮膚や外耳が異常にベタつく脂漏症もコッカー・スパニエルに多い病気です。健康チェックを欠かさず行いましょう。ほかにも拡張型心筋症や脂漏症、気管支拡張症などが好発します。
歴史
アメリカン・コッカー・スパニエルは、1620年、メイフラワー号でアメリカ大陸へやってきたイギリス人とともに乗っていた、イングリッシュ・コッカー・スパニエルが祖先という説があります。しかし、イギリスでイングリッシュ・コッカー・スパニエルが公認されたのが1892年で、アメリカン・コッカー・スパニエルがイングリッシュとは異なる姿に発展したのは1870年代後半ともいわれており、そのルーツは定かではありません。1930年ころには、それぞれのコッカー・スパニエルが別々の犬種として認められました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは、過度にならない程度の丸みがあり、平坦ではありません。眉は明瞭で、目の下の彫りはすっきりしています。ストップもはっきりしています。鼻はマズルと前顔部のバランスを保つのに十分な大きさで、鼻孔がよく発達していて、色は毛色がブラック、ブラック&タン、ブラック&ホワイトの場合は黒色、ほかの毛色の場合はブラウン、レバー、ブラックで、濃い方が望ましいとされます。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は丸く、大きく、目縁はアーモンド型です。色はダーク・ブラウンで、濃い方が望ましいとされます。耳は付け根が絞られているロビュラーで、長く十分な飾り毛に覆われ、垂れていて、付け根の位置は目の下部のラインより高くはなりません。首は鼻が容易に地面に達する長さで、筋肉質でたるみがなく、わずかにアーチを描いています。胴体はトップラインが後躯に向かってわずかに傾斜しています。胸は胸底が深く、いちばん深い部分は肘の位置より高くなければんりません。尾は断尾されて、背線か、それよりわずかに高く保持されます。決して直立したり、臆病さを示すほど低くなってはいけません。前脚は2本が平行してまっすぐで、頑丈で筋肉質です。肩は肩甲骨が後方に傾斜しています。後脚は、後ろから見ると2本が平行していて、力強い骨格の筋肉質です。