起きやすい病気/ケガ
バセンジーがかかりやすい病気として、アレルギー性皮膚炎、鼠径ヘルニア、臍ヘルニアなどが遺伝的に好発します。ほかにも腎疾患があります。また、腸が弱く、下痢が続くこともあります。あらかじめ、動物病院で健康診断をしておき、体調の波を知っておくといいでしょう。
歴史
7000~5000年前、サハラ砂漠で発見された岩に描かれた犬や、5000年前のエジプトのファラオの墓に残された犬の絵は、バセンジーと同じように、尾がくるりと巻いていて、立ち耳で細身の体をしています。当時から猟犬として飼育されていて、小動物のハンティングで活躍していました。その発祥の地はアフリカ中央部で、森林の中を走り回るには、小さな体が適していたのでしょう。1895年、イギリスの探検隊がピグミー族と暮らすバセンジーを発見し、本国へ持ち帰りました。しかし、ジステンパーにかかってしまい、すぐに死んでしまいます。1937年、再度イギリスとアメリカに持ち込まれました。アメリカに持ち帰った犬は、子犬を産みましたが、オス以外はやはりジステンパーで死亡し、1941年に再導入したメスとの間で、ようやく繁殖がうまくいくようになりました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルの頂は平らです。耳を立てているとき、前頭部に深いしわが刻まれています。ストップはわずかです。鼻の色は黒色が好ましく、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はアーモンド型で、色はダーク(暗色)です。耳は小さく、先端がとがって直立しています。胴体は背が短く、平らです。あばらはよく張っていて、オーバル(卵型)です。尾は付け根の位置が高く、シングルカールあるいはダブルカールしています。前脚はまっすぐで、後肢は力強く、筋肉質です。