起きやすい病気/ケガ
胎生期の形成がうまくいかなかったことから、心室の間に穴が開く心室中隔欠損、血液が心臓から肺に送られる途中にある弁が狭くなっているために、全身に十分な酸素が回らなくなる肺動脈弁狭窄、マラセチア菌という真菌の感染による皮膚炎や外耳炎を引き起こすマラセチア感染症、咀嚼がうまくできなかったり、あくびで開いた口が閉まらなくなるなどの症状がみられる顎関節形成不全、尿が出にくくなり、場合によっては血尿を伴うシスチン尿石症、血液中の血小板に異常が発生し、重度になると血便、血尿、吐血、鼻血などが止まらなくなるバセットハウンド血小板障害などが好発します。
歴史
1585年、バセット・ハウンドと思われる犬種の最初の記録が記されています。そのルーツには、ブラッド・ハウンドが関与していることは間違いないようです。しっかりとその姿が固定されて登場したのは1863年のパリのドッグショーで、一躍注目を浴び、ハンティング・タイプと家庭犬としてイギリスとアメリカで繁殖が始まり、1885年にはアメリカ・ケンネル・クラブ(AKC)で公認されています。
ドッグショーでの評価基準
マズルの上部ラインは、ストップからオクシパット(後頭部)までの上部ラインとほぼ平行です。額と目の横んはほどよい量のしわがあり、頭部の皮膚には十分なたるみがあります。スカルはドーム状。ストップはほどよくはっきりしています。鼻の色は毛色が明るい場合はブラウンかレバー。それ以外の毛色の場合には黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は菱形で色はダーク(暗色)ですが、明るい経路の場合にはミッド・ブラウンもあります。明るい色や黄色い目の色は非常に好ましくありません。耳は付け根の位置が低く、目のすぐ下のラインにあります。首はかなり長く、アーチを描いています。胴体は全体的に長く、太く、背線は水平です。腰はわずかにアーチを描いてもかまいません。尾は付け根はしっかりしていて、長く、先細り、高同時にはしっかりと掲げられ、サーベルのような形にわずかにカーブしています。前脚が短く、脚の下部の皮膚にはしわが入っています。後肢は目立つほどの筋肉質です。