起きやすい病気/ケガ
遺伝的に、顔面に膿瘍やかさぶたを伴う皮膚炎が発生し、重度になると全身性になる自己免疫性疾患の落葉状天疱瘡、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮などが好発します。ほかにも遺伝性肘脱臼や白内障、角膜変性症などがあります。
歴史
1514年、スコットランドに3頭のポリッシュ・ローランド・シープドッグが連れてこられました。ビアデッド・コリーの基礎となった犬は、この3頭から誕生したと考えられています。ビアデッドは「あごひげ、ひげのある、長いひげ」を意味しています。何世紀にも渡ってスコットランドで牧羊犬として働いてきました。1912年にスコットランドのエジンバラでビアデッド・コリー協会が設立されましたが、第一次世界大戦の際にやむなく解散してしまいました。その後、数が減少しましたが、スコットランドでは一般的に農場で飼育されていました。1940年代以降、世界に紹介され、1979年にUKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)によって公認されました。
ドッグショーでの評価基準
スカルは幅広く、頂が平らで、スクエア(四角)っぽく、ストップからオクシパット(後頭部)までの長さと、両耳の開口部までの長さが同じです。ストップのくぼみは適度で、鼻の色は一般的に黒色で、毛色がブルーとブラウンの場合はそれに準じ、唇と目縁の色素は鼻の色に準じます。目は大きく、色は毛色と調和しています。耳は中くらいの大きさで、垂れています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトで、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイト許容されますが、好ましくありません。胴体は背は水平で、肋骨は張っていますが、樽のように丸くはありません。尾は付け根の位置が低く、豊かな被毛に覆われています。前脚はまっすぐで、頑丈な骨をもちます。後肢は筋骨たくましく、飛節の位置は低くなっています。