起きやすい病気/ケガ
糖尿病やB型血友病、鼠径ヘルニアなどのほか、水晶体脱臼、白内障、網膜形成不全などの眼疾患が好発します。また、肥満傾向にあるので、食事と運動のバランスを考えてあげる必要があります。肥満は万病の元でもあるので、体重管理をしてあげましょう。皮膚もそれほど強いというわけではなく、遺伝性のアトピー性皮膚炎なども発症します。遺伝性でなくても汚れがひどくなると皮膚病を発症してしまう恐れもあるので、定期的なシャンプーで清潔を保ちましょう。
歴史
すでに1500年ごろには知られていた犬種で、スコティッシュ・テリア、ウエスト・ハイランド・テリア、スカイ・テリアの誕生にかかわっています。1909年に公認され、1930年にはすでにポピュラーな犬種となりました。スコットランドの農場で、岩場や積石(ケアーン)の中へ入り込み、ネズミなどの害獣を駆除していたため、この名前があります。
ドッグショーでの評価基準
頭部は小さいのですが、胴体に釣り合っていて、被毛が豊富です。スカルは幅が広く、ストップははっきりしています。鼻の色は黒色です。顎は長かったり、重々しさはありません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は広く離れてついていて、中くらいの大きさで色はダーク・ヘーゼルです。耳は小さく、とがって、直立し、両耳の間隔が近すぎることはありません。胴体の背は平らで、腰は頑丈でしなやか、胸はよくはった肋骨をもちます。尾は短く、陽気に掲げられていますが、背に向かって尾が下がっているようなことはありません。前肢の前脚は中くらいのほどよい長さで、硬い被毛に覆われています。後肢は大腿がたいへん丈夫で筋肉質です。パッドは厚く丈夫です。