起きやすい病気/ケガ
食事と運動のバランスが崩れると、すぐに太ります。特に老犬になり、運動量が減ってきたときは要注意です。年齢を重ねてからの肥満は、体にかなりの負担になり、様々な障害が出てきます。栄養の偏りから皮膚疾患を発症したり、重い体重のために膝蓋骨に異常が出る場合があります。また、多くのキャバリアが持ち合わせている遺伝疾患に心内膜症があります。ほかにも免疫不全症候群や眼瞼内反症などがあります。
歴史
16~18世紀の肖像画には、小さなスパニエルが多く残されています。その中のひとつが、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの系統です。イギリスのチャールズ二世が、肖像画に残されたスパニエルを復元しようと賞金をかけました。1920年代に鼻先のつぶれたキング・チャールズ・スパニエルによく似た犬が誕生し、その中から鼻先の長いキング・チャールズ・スパニエルを探し、1940年代にはキング・チャールズ・スパニエルと区別されるようになりました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルの両耳間はほぼ平らで、ストップは浅く、鼻は黒色です。マズルの長さは約3.8cmで、先端に向かって徐々に細くなります。とがって弱々しいスニッピーと呼ばれる傾向にあるものは好ましくありません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は大きく、両目が広く離れてついていて、色はダーク(暗色)です。丸い目は突出していません。耳は長く、付け根の位置が高く、豊かな飾り毛があります。首はほどよく長く、わずかにアーチを描いています。胴体の背は水平で、胸はほどよい深さと張りがあります。尾は長さが胴体と釣り合いがとれていて、背の高さよりも高く上げることはありません。前脚はほどよい骨量でまっすぐです。肩甲骨が後方によく傾斜していて、後脚もほどよい骨量です。前・後足とも引き締まり、弾力があり、十分な被毛で覆われています。