起きやすい病気/ケガ
遺伝的に、血液が心臓から肺に送られる途中にある弁が狭くなっているために、全身に十分な酸素が回らなくなる肺動脈弁狭窄、毛色の薄い部分に脱毛や毛包炎が発生するカラー・ダイリューション脱毛、血中の成長ホルモン濃度が低くなり、左右対称の脱毛などを起こす成犬発症型成長ホルモン反応性皮膚病、頭部の震えや、開脚姿勢がみられる小脳奇形、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全、軟口蓋が長く伸びすぎて、呼吸不全を引き起こす軟口蓋過長症などが好発し、ほかにも悪性リンパ腫、睫毛乱生、眼瞼内反症、眼瞼外反症などがみられます。
歴史
漢王朝時代、紀元前206年から西暦22年の間に作られた彫刻などから、すでにチャウチャウが存在していたと考えられています。当時はモンゴルの種族が狩猟と番犬として飼っていたもので、必要に応じてその肉や毛皮が活用されていたようです。チャウチャウという名前は、中国で「食物」の俗語として使われていた言葉や、チャウチャウを中国からイギリスへ輸送したときの船名が「チャウチャウ」だったという説があります。1903年にアメリカ、1934年にイギリスで公認されました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルの頂は平らで幅広く、目の下はふくらんでいます。ストップははっきりしていません。鼻は大きく、幅広で、色は黒色ですが、毛色がクリームやホワイトに近い場合は、明るい色でも例外が認められます。ブルーやフォーンの毛色の場合は、同じ色の鼻でも認められます。舌の色は青みがかったブラックで、歯茎もブラックが好ましいとされます。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はオーバル(卵型)で、色はダーク(暗色)ですが、毛色がブルーやフォーンの場合は、その色でも認められます。耳は小さく、暑く、両耳が広く離れてついていますが、付け根よりも先端の方がわずかに狭くなっています。胴体は背は短く、平らで、胸は幅広く、胸底が深くなります。尾は付け根の位置が高く、背負っています。前肢の脚は完全にまっすぐで、ほどよい長さです。後肢は筋肉質です。