起きやすい病気/ケガ
アトピー性皮膚炎やビタミンAの欠乏により、全身に脂漏状態が見られ、体臭やフケが多くなるビタミンA反応性皮膚炎、椎間板疾患や白内障、緑内障などが好発します。垂れ耳の上、耳に長い飾り毛があるので、特に日本の高温多湿の夏は、耳の汚れに注意しましょう。ひどくなると外耳炎の原因になります。耳、皮膚の状態をこまめにチェックしましょう。
歴史
イングリッシュ・コッカー・スパニエルは、ヨーロッパに古くから存在するスパニエルの子孫です。1300年ころにそのスパニエルの記述が残されています。その古代スパニエルからウォーター・スパニエルと今は絶滅したランド・スパニエルに分化し、ランド・スパニエルの中からさらにイングリッス・セターと絶滅したスプリンギング・スパニエルに分化、その中から大型のものをイングリッシュ・スプリンガースパニエル、小型のものをコッカー・スパニエルとしました。コッカー・スパニエルの中で、アメリカ大陸に渡ったものは、後にアメリカン・コッカー・スパニエルになり、イギリスに残っていたものは、イングリッシュ・コッカー・スパニエルとなり、1892年にはイギリスで、1940年代にはアメリカで、それぞれが独立した品種として公認しました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルはかなり幅が広く、わずかに丸みを帯びています。目と目の間には額溝が、前頭部から後頭まで走り、徐々になくなりますが、目立つほどあってはなりません。鼻は鼻孔が発達しています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はアーモンド型で、色はダーク・ヘーゼルで、明るい色は好ましくありません。耳は付け根が絞られているロビュラーで、付け根は目と同じ高さです。かなり長く、飾り毛が豊富です。首はかなり長く、わずかにアーチを描いています。胴体は、腰が筋肉質でわずかにアーチを描いています。尾は付け根の位置が低く、背より上に掲げられることはありません。前脚はまっすぐで、骨が丈夫です。後脚は十分な長さがあり、大腿は幅が広く、筋肉質です。