起きやすい病気/ケガ
遺伝的疾患として、毛包形成不全や季節性側腹部脱毛症、遺伝性貧毛症などがあります。また、鼻先がつまっているため、とにかく暑さに弱く、春から秋にかけて、車の中に置き去りはもってのほかです。真夏の暑い日の散歩も避けてください。体内に熱がこもりやすく、熱中症になり、最悪は命を落とすこともあります。フレンチ・ブルドッグも涼しい気候を好みますので、真夏は冷房は欠かせません。メスは出産時に帝王切開がほとんどです。これは胎児の頭が大きなためで、自然分娩か帝王切開かは、妊娠期に獣医師とよく相談しましょう。
歴史
1860年、フランスのノルマンディー近くで、イギリスからの労働者の間で飼われていたのが、小型のブルドッグです。もともとは、イギリス本土で、すでに小型のブルドッグが存在していたようで、それをフランスに連れてきていたものです。その小型のブルドッグに目をつけたのがフランス人で、その後テリアやパグと交配させて、フランスの犬としてフレンチ・ブルドッグが誕生しました。
ドッグショーでの評価基準
頭部はとても頑丈で、幅広く、角張っています。頭部の皮膚には対称的なひだとしわが入っています。頭部は顎骨から鼻までの短さが特徴で、スカルの長さはありませんが、幅が広く、頂はほぼ平らです。前頭部は発達していて、眉の隆起が顕著で、目と目の間に特に発達するしわで分けられています。このしわは、前頭部まで達してはいけません。後頭部はほとんど隆起していません。ストップははっきりしていて、鼻は幅が広く、たいへん短く上を向いていて、鼻孔がよく開いています。マズルもたいへん短く、幅広で、上唇に向かって左右対称のひだができます。どのような場合でも、下の切歯が上の切歯の内側にくることがあってはなりません。目は位置が低く、色はダーク(暗色)で、かなり大きく、十分な丸みを帯びて、わずかに出目です。耳は中くらいの大きさで、付け根は幅広く、先端は丸みを帯びていて、頭部の高い位置についていますが、互いに接近しすぎることはなく、開口部を前方に向けて直立しています。首は短く、わずかにアーチを描いています。胴体のトップラインは水平で、腰の部分で高くなり、尾に向かって急激に下降します。この体躯構成は重要です。背は幅広く、筋肉質です。腰は短く、幅広く、胸は円筒形で胸底は下がっています。尾は短く、尻の低い位置についています。付け根は太く、自然にこぶ状になるかねじれていて、先端は細くなっています。前脚は横から見ると垂直で、前から見ると、両脚は離れてついています。肩は短く、筋肉が丈夫でよく目立ちます。後脚は前脚よりもわずかに長く、大腿は筋肉質です。前足は丸く、猫足のようで、わずかに外を向いています。爪は短く、厚く、パッドは硬く厚く黒色です。爪は毛色がブリンドルの場合、黒色でなければなりません。パイドやフォーンの場合はダーク(暗色)が好ましいのですが、明るい色でも欠点にはなりません。