アイリッシュ・セター

日差しによって、金色にも輝くレッドの被毛をなびかせて歩くアイリッシュ・セターは、見た目のエレガントな美しさに反して、明朗活発で騒々しいくらいに無邪気に遊ぶ楽しい犬です。甘えん坊な所もあり、主人の目を引くために、わざといたずらをするようなおちゃめさもあります。美しい被毛は、毎日のブラッシングが欠かせません。もつれや抜け毛の除去、仕上げは獣毛ブラシで艶を出すようにブラッシングしましょう。
飼う際の注意点
  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:高め
性格は?
知的でエレガントですが、実に活発でエネルギッシュです。やや神経質な面もありますが、深い愛情で飼い主家族はもちろん、ほかのペットとも仲良くできます。いつまでも若々しく、無邪気さは7歳くらいになるまでなくなりません。逆にたっぷりとそんな気質を楽しめるということです。基本的にとても賢くて従順なので、しっかりとしつけや訓練をすれば、かなり難しい命令にも従えるようになります。ただし、感受性が豊かでプライドも高いので、無視されたことに気づいたり、しっとすると、いらだって反抗的になったり、攻撃的になることもあります。
必要とされる運動量
かなり活発な犬種で、本来の鳥猟犬の体力は、簡単な散歩だけではとても消費できません。
アイリッシュ・セター
  • 原産国 アイルランド
  • 犬種分類 ポインター・セター
  • 色・模様 リッチ・チェスナット
  • 毛質・毛の長さ ロングコート(長毛)
  • 抜け毛 中程度
  • サイズ 大型
  • 目安となる体高・体重 体高:雄(オス)67cm前後・雌(メス)62cm前後、体重:雄(オス)32kg・雌(メス)27kg
  • 一日に必要な散歩量 多め
  • 活発度 高め

歴史
美しい光沢のあるレッドカラーのアイリッシュ・セターは、おそらくスパニエルとイングリッシュ・セター、アイリッシュ・テリアとの交配によって誕生したと考えられています。当初はアイリッシュ・レッド・アンド・ホワイト・セターのバリエーションのひとつとされていました。その後1800年代初期にそれぞれ独立した犬種になりました。1914年、UKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)に公認され、総合的に優れた猟犬として人気を得ました。

ドッグショーでの評価基準
頭部は長くほっそりとし、マズルとスカルは長さが等しくなります。ストップはたいへんはっきりしていて、鼻の色はダーク・マホガニー、ダーク・ウォールナット、または黒色です。マズルはほどよい暑さで、先端はかなりスクエア(四角)です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目の色はダーク・ヘーゼルかダーク・ブラウンで、大きすぎてはいけません。耳の付け根は位置が低く、十分後方にあって垂れています。首はほどよく長く、わずかにアーチを描いています。胴体は胸の胸底が深く、フロント(前胸)はいくぶん狭く、腰は筋肉質で、わずかにアーチを描いています。尾はほどよい長さで、付け根の位置がやや低く、先端へ向け先細り、背線より下に保持しています。前肢は肩端がとがって、前脚はまっすぐ。後肢は幅が広くなります。