起きやすい病気/ケガ
心筋症、骨ガン、粘膜からの出血がみられるフォン・ヴィレブランド病、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全の傾向があります。
歴史
最初のアイリッシュ・ウルフハウンドと思われる犬の記述は、西暦393年のものです。知性と強さは伝説的に記録され、ガーディアン(警備犬)として、またハンター、戦闘犬としてローマ人から評価されていました。アイリッシュ・ウルフハウンドはオオカミ狩りのほか、エルクやイノシシ狩りに用いられ、高い人気を得ました。しかし、18世紀にはオオカミが、19世紀に入るとエルクがアイルランドから姿を消しました。続いてアイリッシュ・ウルフハウンドも1766年には姿が見られなくなりました。一時は絶滅しかけましたが、1862年にブリーダーのG・グレアムがアイルランドに残っているアイリッシュ・ウルフハウンドの生き残りを集め、スコットランドのディア・ハウンドやグレート・デーンを導入して完全復活させました。
ドッグショーでの評価基準
頭部は長く、頭頂は平らで、前頭部の骨がわずかに盛り上がっていて、ストップはごくわずかです。マズルは長く、ほどよくとがっています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトが理想ですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトも許容されます。目の色はダーク(暗色)で、耳は小さく、ローズイヤーです。胴体は背は長く、胸は胸底がたいへん深く、幅広です。腹はよく巻き上がっています。尾は長く、ほどよい太さで、わずかにカーブしています。前肢は肩が筋肉質で、肩甲骨が後方に傾斜しています。後肢は大腿が長く、筋肉質です。