起きやすい病気/ケガ
繰り返し同じような脱毛が起こるパターン脱毛、毛色の薄い部分に脱毛や毛包炎が発生するカラー・ダイリューション脱毛、膝蓋骨脱臼、癲癇症などが好発します。また、骨が細いため、落下や衝突事故などで骨折も多発します。暑さにはそれほどへこたれませんが、寒さには弱く、プルプルと震えが止まりません。真冬の散歩には、犬用の洋服を着せるのがいいでしょう。
歴史
この犬種はひじょうに古い歴史をもっていると考えられています。実際、イタリアン・グレイハウンドによく似た犬が、6000年前の古代エジプトの墓で発見されているのです。さらに約2000年前のローマの属国だったポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火跡からもイタリアン・グレイハウンドであろう犬の骨が発掘されています。16世紀にはヨーロッパで多くの王族から高い人気を得て、多くの絵画にその姿が残されています。19世紀には、アフリカの族長が、イタリアン・グレイハウンド1頭と牛200頭を交換したともいわれています。
ドッグショーでの評価基準
頭部は細長く、幅が狭く、スカルの頂は平らです。横から見たスカルとマズルの上面のラインは平行です。ストップはごくわずかですが、はっきりしています。鼻の色はダーク(暗色)で、黒色が好ましいとされます。マズルはとがっていて、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は大きく、色はダークです。耳は小さく、付け根の位置はたいへん高く、折りたたまれてうなじと首の上部に沿って寝ています。警戒時には付け根が立ち、側方に水平に掲げられ、フライング・イヤーやプロペラ型の耳といわれます。首はわずかにアーチを描いていて、長さは頭部の長さと等しくなります。胴体はトップラインがまっすぐで、背から腰にかけてアーチを描いています。尾は付け根の位置が低く、先細り、付け根から半分まではまっすぐで、残りの半分はカーブして、短い被毛で覆われています。前肢は全体的にまっすぐで垂直、筋肉が引き締まっています。前脚は骨が細く、横から見ても、前から見てもまっすぐです。