起きやすい病気/ケガ
絶滅危機にありましたが、25頭というごく少数から復活を遂げました。しかしその代償として、遺伝的な疾患が多くみられます。その中でも眼疾患や関節疾患、内分泌系疾患などが好発する傾向にあります。定期的な健康診断を行うことをお勧めします。
歴史
オランダで、おとりに近づいた野生のカモを、コーイケルと呼ばれる鳥猟網に追い込むカモ猟に活躍していた犬種です。その姿は16世紀から17世紀の絵画に残されています。第二次世界大戦の終わりには、ほぼ絶滅状態でしたが、1939年、バロネスという女性が、生き残った25頭のコーイケルホンディエで復活させるために尽力しました。大きな邸宅に一人暮らしだった彼女は、その邸宅を犬の繁殖に使いました。バロネスはほかにもキースホンドやダッチ・パートリッジ・ドッグの繁殖も行っていました。その後、順調に繁殖が進み、1971年、オランダのケンネル・クラブで公認され、1996年にはイギリスのUKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)でも公認されました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは十分幅広く、ほどよい丸みを帯びています。ストップははっきりしていますが、深すぎません。鼻の色は黒色で、マズルは横から見ても厚すぎません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトが正常ですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトも許容されます。目はアーモンド型で、色はダークブラウンです。耳は中くらいの大きさで、頬に沿って垂れていて、長い飾り毛に覆われ、先端が黒いもの(イヤリング)が好ましいとされます。胴体は、胸は胸底が深く、あばらがよく張っています。尾は背と同じライン上、あるいはそれよりわずかに上に掲げられて、巻き尾ではありません。前肢は前脚がまっすぐで飾り毛は多すぎず、後肢は尻部に飾り毛があります。