起きやすい病気/ケガ
巨大犬種に好発する、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全を含めた関節疾患のほか、さまざまな眼疾患がみられますので、歩行や目の様子をチェックするように心がけておきましょう。
歴史
1846年、ドイツ人のブリーダー、ハインリッヒ・エシッグ氏によって誕生しました。ハインリッヒ氏は、ライオンに似ている犬を作出しようと考え、ニューファンドランドやランドシーア、セント・バーナード、ピレニアン・マウンテン・ドッグの交配により確立しました。名前はハインリッヒ氏が住んでいた町のレオンベルグにちなんだものです。2回の世界大戦による食料不足から、レオンベルガーはその頭数を減らし、絶滅寸前にまでなりました。1945年、数人のドイツ人が、わずかに生き残ったレオンベルガーを繁殖し、今日の人気となりました。
ドッグショーでの評価基準
頭部は全体的に深く、細長くなっています。スカルの頂はわずかにカーブを描いていて、ストップはほどよくはっきりしています。鼻の色は黒色で、マズルはやや長いのですが、先はとがっていません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトも許容されます。目は中くらいの大きさのオーバル(卵型)で、色はライト・ブラウンからダーク・ブラウンまでです。耳の付け根は位置が高く、中くらいの大きさで、頭部に接して垂れ下がって厚みがあります。胴体は背はまっすぐで、幅広く、腰も幅広で、筋肉が発達しています。尾は飾り毛が豊かで、まっすぐ垂れていて、運動時にもわずかにカーブするだけです。四肢は非常に頑丈です。