起きやすい病気/ケガ
先天的または老化により、心膜が肥厚し、全身への血液循環が滞り、様々な症状が出る心内膜症、胃の出口部分の幽門部が狭くなり、食物が胃から腸へ通過しにくくなる幽門狭窄症、主に去勢していない雄(オス)の肛門周辺の腺に腫瘍ができる肛門周囲腺腫、皮脂腺腫瘍、アレルギー性皮膚炎、遺伝性貧毛症、水頭症、脳回欠損、眼瞼内反症、睫毛重生、ドライアイ、チェリーアイ、白内障、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮、腎形成不全、腎性糖尿、気管虚脱などが好発します。
歴史
チベットの中心都市のラサにある寺院で、少なくとも2000年間、僧侶や貴族だけが育てていた犬種です。ラサ・アプソは神聖な犬で、主人は亡くなると、その魂はラサ・アプソの体内に入ると信じられていました。また、飼育者に幸福をもたらす犬と考えられていました。チベット仏教のダライ・ラマは中国皇帝への献上品として贈っていました。中国原産の犬種の基礎になっていると言われています。門外不出の犬種でしたが、1920年にイギリスへ連れてこられ、1930年代にはアメリカにも紹介されました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは、ほどよく幅が狭く、頭頂はまったくの平らではありませんが、ドーム型やアップル・ヘッドでもありません。ストップは中くらいで、鼻の色は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいの大きさのオーバル(卵型)で、色はダーク(暗色)です。耳は垂れていて、重々しいほどの被毛に覆われています。胴体は体高よりも体長の方が長く、背は水平、腰は頑丈で、胸は肋骨が十分に張っています。尾は付け根の位置が高く、背上に保持しています。前脚はまっすぐで、豊富な被毛に覆われます。後肢はよく発達していて、十分な筋肉があります。