ラサ・アプソ

かつて、チベットの中心都市のラサにある寺院で、少なくとも2000年間、僧侶や貴族だけが大切に育てていた神聖な犬種です。聴力が優れていて、飼い主家族の物音か、別の不審な物音かが聞き分けられるため、頼りがいのある番犬にもなります。かつての寺院でも室内で番犬も勤めていました。まっすぐな毛並みを維持するには、毎日のブラッシングが欠かせません。
飼う際の注意点
  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:中程度
性格は?
陽気で無邪気に遊ぶ姿はとても微笑ましく、親しみやすいのですが、無茶ないたずらをする子どもやほかの犬には容赦しないかもしれません。ナイーブで神経質で警戒心も抱くため、見知らぬ人にはなかなか心を開きません。
必要とされる運動量
それほど活発ではないので、毎日の運動は、簡単な散歩で十分足ります。ほかにも室内で飼い主と遊べれば問題ありません。10分程度の簡単な散歩を、毎日2回程度、屋外の雰囲気を楽しむように行いましょう。
ラサ・アプソ
  • 原産国 チベット
  • 犬種分類 愛玩犬
  • 色・模様 ゴールデン、サンディ、ハニー、ダーク・グリズル、スレート、スモーク、パーティーカラー、ブラック、ホワイト、ブラウン
  • 毛質・毛の長さ ロングコート(長毛)
  • 抜け毛 多め
  • サイズ 小型
  • 目安となる体高・体重 体高:雄(オス)25.4cmが理想・雌(メス)は雄よりもわずかに小さい、体重:6~7kg
  • 一日に必要な散歩量 少なめ
  • 活発度 少なめ

起きやすい病気/ケガ
先天的または老化により、心膜が肥厚し、全身への血液循環が滞り、様々な症状が出る心内膜症、胃の出口部分の幽門部が狭くなり、食物が胃から腸へ通過しにくくなる幽門狭窄症、主に去勢していない雄(オス)の肛門周辺の腺に腫瘍ができる肛門周囲腺腫、皮脂腺腫瘍、アレルギー性皮膚炎、遺伝性貧毛症、水頭症、脳回欠損、眼瞼内反症、睫毛重生、ドライアイ、チェリーアイ、白内障、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮、腎形成不全、腎性糖尿、気管虚脱などが好発します。

歴史
チベットの中心都市のラサにある寺院で、少なくとも2000年間、僧侶や貴族だけが育てていた犬種です。ラサ・アプソは神聖な犬で、主人は亡くなると、その魂はラサ・アプソの体内に入ると信じられていました。また、飼育者に幸福をもたらす犬と考えられていました。チベット仏教のダライ・ラマは中国皇帝への献上品として贈っていました。中国原産の犬種の基礎になっていると言われています。門外不出の犬種でしたが、1920年にイギリスへ連れてこられ、1930年代にはアメリカにも紹介されました。

ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは、ほどよく幅が狭く、頭頂はまったくの平らではありませんが、ドーム型やアップル・ヘッドでもありません。ストップは中くらいで、鼻の色は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいの大きさのオーバル(卵型)で、色はダーク(暗色)です。耳は垂れていて、重々しいほどの被毛に覆われています。胴体は体高よりも体長の方が長く、背は水平、腰は頑丈で、胸は肋骨が十分に張っています。尾は付け根の位置が高く、背上に保持しています。前脚はまっすぐで、豊富な被毛に覆われます。後肢はよく発達していて、十分な筋肉があります。