起きやすい病気/ケガ
体がきゃしゃなため、骨折などの怪我には十分な注意が必要です。また、頭蓋骨(泉門:頭頂部のややくぼんだ部分)が、成長してもきちんと融合しない傾向にあるため、頭部への衝撃は避けてください。健康状態をきちんと確認し、成長してもその状態を把握しておくことが大切です。その他、チワワに多発する病気は膝蓋骨脱臼や水頭症、口蓋裂、気管虚脱、眼疾患、停留睾丸、鼠径ヘルニアなどがあります。
歴史
チワワのルーツはメキシコです。アステカ時代、宗教上の儀式に用いられたこともあり、メキシコのピラミッドで、チワワの原型と思われる犬のレリーフが発見されています。19世紀半ばからアメリカ南西部で改良され、現在の姿になったといわれています。ヨーロッパには、19世紀の終わりに持ち込まれたようです。
ドッグショーでの評価基準
頭部は丸みを帯びたアップル・ヘッドで、ストップははっきりしています。額はマズルの付け根にかぶさるようになります。鼻はほどよく短く、わずかに上向きで、どんな色でも認められます。マズルは横から見ると短く、付け根が広くなっています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイト、または上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトです。目は大きく丸く、出目ではありません。色は完全にダーク(暗色)で、明るい色も許容されますが好ましくありません。耳は大きく、直立し、上へ広がるようについています。付け根は幅広く、わずかに丸みのある先端に向かって、少しずつ先細ります。首は中くらいの長さで、横から見るとわずかにアーチを描いています。ロングコートの場合は、首に長くて厚い被毛(ラフ)があるのが好ましいとされます。胴体のトップラインは水平で、キ甲はほとんど目立たず、腰は筋肉質で頑丈です。胸は広く、あばらはよく張っていますが、樽胴ではありません。腹は引き締まっていて、ゆるんでいても許容されますが、望ましくありません。尾は適度な長さで、付け根の位置が高く、先端に向かって次第に先細ります。ロングコートの場合は、尾から垂れている長い飾り毛(プルーム)を形成します。前脚はまっすぐで、十分な長さがあります。横から見ると垂直で、肩には筋肉が適度にあり、すっきりとしています。後脚は後ろから見ると垂直で、両脚が平行になっています。後脚の狼爪(デュークロー)は除去しなくてはなりません。