起きやすい病気/ケガ
遺伝的な疾患として、マラセチア菌という真菌の感染による皮膚炎や外耳炎を引き起こすマラセチア感染症や水頭症、低血糖、興奮やストレスによって、全身が細かくふるえ、悪化すると癲癇などの発作を引き起こす犬ふるえ病、眼瞼内反症、緑内障、膝蓋骨脱臼などがあります。
歴史
かわいらしく、美しいマルチーズですが、その歴史は非常に古く、紀元前6000年から8000年前に始まったと考えられています。地中海に浮かぶマルタ島が原産地ですが、マルチーズがもともとマルタ島の土着の犬だったかは不明です。おそらく南中央ヨーロッパの民族がマルタ島に持ち込んだスピッツ系の犬がルーツではないかと考えられています。いずれにしても、その歴史は古代エジプトでも知られていて、さらにはローマの哲学者たちも、マルチーズを所有していました。1800年代中ごろから1900年代初頭にかけて、マルチーズの分類について議論されました。当初はテリアのグループに属すると考えられ、実際、テリアのようにネズミの捕獲にも優れていました。その後、被毛の状態からスパニエルではという意見も出ましたが、結局そのどちらでもなく、マルチーズはマルチーズというところで落ち着いています。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは、わずかに丸みをもち、両耳側は幅広くなっています。ストップは適度にあり、花の色は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はやや丸く、色はダーク(暗色)で、目の縁は黒色です。耳の付け根はわずかに低く、豊富な長い被毛に覆われて、垂れています。首は十分な長さで高く保持します。胴体は背がまっすぐで、腰は強く、胸はよく発達しています。あばらは張っていて、腹は引き締まっています。尾は長い飾り毛が豊富で、背上に保持されます。前肢はまっすぐで、骨量に富み、十分な飾り毛に覆われます。前足は指が小さく、飾り毛に覆われています。パッドは柔軟性があり黒色です。後肢は筋肉に富み、まっすぐです。毛色は純白が望ましく、淡いタンやレモンも許容されますが、望ましくありません。