ミニチュア・シュナウザー

シュナウザーはドイツ語の『口ひげ』が語源で、長い髭と眉毛がとても印象的です。どこか老人っぽい風貌ですが、眉毛の奥の瞳はいつまでも子犬のように好奇心でキラキラ輝います。そのギャップがなんとも楽しい犬です。好奇心旺盛で興味を持ったことには何事にも果敢に挑戦し続ける行動的な犬です。どんな局面でも決してめげることのないポジディブさが最大の魅力です。
飼う際の注意点
  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度
性格は?
性格はとても明るく活発です。愛情も深く、知的です。見知らぬ人に対しては、当初はかなりの警戒心を抱きますが、一度心を許せば、家族でなくても大変友好的に接してくれます。飼い主がコントロールできるようにトレーニングができていないと、やたらと吠え、攻撃的になってしまうので要注意です。社交性もあり、ほかの犬やペットとも仲良くできますが、そこは人と同じように、かならずしも全員と仲良しというわけではありませんから、自分の犬の様子を見て、相手への苦手意識を早めに察知してあげましょう
必要とされる運動量
小柄ではありますが、大変エネルギッシュな犬種です。散歩もちょっとやそっとでは納得しないでしょう。毎日2回、20~30分は散歩に出かけましょう。少し長めの散歩や、ドッグランなどの安全で広い場所で大いに運動させてあげると理想的です。散歩をサボるとストレスも溜まりやすくなるので、多少天気が悪くても、忙しくて少しの時間が取れなくても、散歩に出かけるようにしましょう。
ミニチュア・シュナウザー
  • 原産国 ドイツ
  • 犬種分類 使役犬
  • 色・模様 ブラック、ペッパー&ソルト、ブラック/シルバー、白
  • 毛質・毛の長さ セミロング(中毛)
  • 抜け毛 少なめ
  • サイズ 超小型~小型
  • 目安となる体高・体重 体高:30~35cm、体重:4.5~7kg
  • 一日に必要な散歩量 中程度
  • 活発度 中程度~高め

起きやすい病気/ケガ
血液が心臓から肺に送られる途中にある弁が狭くなっているために、全身に十分な酸素が回らなくなる肺動脈弁狭窄、炎症によって、心臓弁が変形し、血液が逆流などを起こし、循環不全を引き起こす心内膜症、甲状腺機能低下症、胆石症、白内障などが好発します。食事管理を失敗すると肥満になりやすく、様々な病気を引き起こすので、食事管理と運動管理に気を配りましょう。

歴史
口ひげが哲学者のような頑固さをかもし出すミニチュア・シュナウザーは、1800年代後半に誕生しました。すでに存在したスタンダード・シュナウザーを基礎に、アーフェン・ピンシャーとミニチュア・ピンシャー、プードルの血を導入して作出されたと考えられています。当初は、ドイツの農場でネズミなどの害獣駆除を目的として育てられ、その記録は1888年に残されています。1899年にはドッグショーに初登場しました。

ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは頑丈で、長くオクシパット(後頭部)は突出していません。前額部は平らで、しわがなく、上面のラインは鼻筋の上面ラインと平行です。ストップは眉毛によってはっきり見えます。鼻の色は黒色です。マズルは先が鈍角のくさび型、鼻筋はまっすぐです。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいのオーバル(卵型)で、色はダーク(暗色)です。耳はドロップ・イヤー(垂れ耳)でV字形をしています。首は筋肉質で見事なアーチを描いています。のどにしわはありません。胴体のトップラインは、キ甲から後部へ向けてわずかに傾斜しています。背は丈夫で短く、腰も短く、幅広くなっています。胸は適度な広さで、オーバルです。胸底は肘の位置に届きます。尾は断尾をしなくても認められます。前肢は前から見ると力強く、まっすぐで、2本が接近しすぎていません。肩甲骨はしっかりと筋肉がついて傾斜していますが、その角度は水平線に対して約50度が好ましいとされています。前足は短く丸く、指はきつく握られていて、爪は短く、色はダークです。後脚は横から見ると、傾斜しており、後ろから見ると平行で、2本の間は近すぎていません。足はきつく握られていて、爪は短く黒色です。