起きやすい病気/ケガ
大動脈弁の狭窄により、血流障害を引き起こす大動脈弁狭窄、胎生期の形成がうまくいかなかったことから、心房の間に穴が開く心房中隔欠損、心臓が拡張し、収縮する動きの幅が小さくなってしまう拡張型心筋症、毛色の薄い部分に脱毛や毛包炎が発生するカラー・ダイリューション脱毛、甲状腺からのホルモン分泌低下により元気がなくなり、脱毛などを発症する甲状腺機能低下症、白内障などが好発します。
歴史
巨大なこの犬種の歴史は、諸説あります。アメリカですでに絶滅したブラック・ヴォルフという犬種とアジアからやって来たチベタン・マスティフとの間に発生したとの説や、西暦1000年ころのバイキングが連れていた犬と北アメリカのオオカミが交雑したものという説、それに15~16世紀にヨーロッパの探検家が連れていたマスティフ、ピレニアン・マウンテン・ドッグ、ポルトゥギース・ウォーター・ドッグらの交配したものという説がありますが、はっきりしたことは不明です。1775年、島の名前をとって、ニューファンドランドと正式に命名されましたが、その後一家に1頭のみの飼育という政策により、一時は絶滅の危機になりましたが、1860年にイギリスのドッグショーで紹介され人気犬種となりました。
ドッグショーでの評価基準
頭部ががっしりしていて、スカルは幅広く、わずかにアーチを描いています。ストップははっきりしていますが、球ではありません。鼻は大きく、色は毛色がブラックまたはブラック&ホワイトの場合は黒色、毛色がブラウンの場合はブラウンです。マズルはスクエア(四角)で、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトまたは、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトです。目は比較的小さく、毛色がブラック、またはブラック&ホワイトの場合はダーク・ブラウン。毛色がブラウンの場合は明るい色調が認められています。耳は比較的小さく、先端が三角形を帯びていて、垂れています。胴体はキ甲から尻部へかけてのトップラインは水平で、背は幅広く、腹側のアンダーラインはほぼ水平です。前脚はまっすぐで、後肢は大腿が幅広く、筋肉質です。尾は根元が幅広く、長さは飛節、もしくはわずかに飛節の下まで達します。