起きやすい病気/ケガ
遺伝的に、心臓が拡張し、収縮する動きの幅が小さくなってしまう拡張型心筋症、心臓の三尖弁が変形し、循環不全を引き起こす三尖弁形成不全、甲状腺からのホルモン分泌低下により元気がなくなり、脱毛などを発症する甲状腺機能低下症、アレルギー性皮膚疾患、白内障、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮、股関節形成不全などが好発します。
歴史
名前とは違い、比較的新しい犬種です。ルーツには諸説あります。スタンダード・プードルとディア・ハウンドに関連がある説や、ロシアン・シープドッグを基礎にビアデッド・コリーとの交配によって誕生したという説があります。いずれにしてもイギリス西部で開発されました。もとは牧羊犬ですが、19世紀に鉄道が普及する前は牛や羊をスコットランドの高地からロンドンの市場へ、誘導しながら連れて行く仕事をしていました。生計のために働いた犬は免税になるため、断尾によって識別されていました。そのため「ボブテイル」の別名があります。しかし現在では、断尾自体がヨーロッパ諸国で禁止されているため、尾の長いボブテイルの犬も多く見られます。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルは大きく、ややスクエア(四角)です。ストップははっきりしていて、マズルはスクエアです。鼻は大きく、色は黒色です。目はダーク・アイまたはウォール・アイ(青色の虹彩の上にメラニンの小斑点が散在する目)です。両目ともブルー・アイは許されます。明るい目は好ましくありません。耳は小さく、垂れています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトで、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトも許容されますが好ましくありません。胴体はやや短く、コンパクトです。尾は慣習として、完全に断尾されます。前肢は完全にまっすぐで、後肢は十分な被毛に覆われ、丸みを帯びていて筋骨たくましくなっています。