起きやすい病気/ケガ
飼育上での問題は、食事管理と運動です。とにかく肥満になりやすいので、適切な食事の量と、適度な運動のバランスが重要です。肥満になることで、背骨を傷めてしまう椎間板疾患を引き起こしてしまいます。また、緑内障などの眼疾患もよくみられます。肥満予防は一般家庭でも十分できることなので、決して甘やかさず、食事と運動に関しては厳しくコントロールしましょう。エーレルス・ダンロー症候群(皮膚無力症)、角膜潰瘍、白内障、水晶体脱臼などの傾向があります。
歴史
コーギーの愛称で親しまれるウエルシュ・コーギー・ペンブロークは、その祖先はスウェーディッシュ・ヴァルフントではないかと考えられています。また、別の説ではウエルシュ・コーギー・カーディガンにスキッパーキやポメラニアンなどのスピッツ系との交配によって誕生したというものです。いずれにしても確証はありません。しかし、イギリスのウエールズで1107年にはすでに原型となる犬が存在し、牛追いの仕事をこなしていたようです。その後、イギリス王室で70年に渡り愛され、エリザベス女王2世も飼っていました。
ドッグショーでの評価基準
性格は外交的かつ友好的で、臆病だったり攻撃的であってはいけません。頭部スカルの頂はかなり広く、両耳の間は平らです。ストップは適度にあり、前顔部とスカルの比率は3:5で、マズルはわずかに先細り、鼻の色は黒色です。目は丸く、色はブラウンです。耳は直立し、わずかに丸みを帯びています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。首はかなり長く、胴体は適度な長さで、肋骨がよく張っています。トップラインは平らで胸は広く、胸底が深く、前脚の間に低くついています。尾は短く、自然なものが好ましいとされています。前脚は短く、できるだけまっすぐなものが好ましいとされます。肩は肩甲骨が後方に傾斜していて、上腕に対して90度の角度をなしています。後脚は柔軟性があり、スタイフル(膝)はよく屈曲していて、脚は短くなっています。前後の足はオーバル(卵型)で、よく隆起し、きつく握られています。爪は短く、パッドは丈夫です。