起きやすい病気/ケガ
小型化されたことから、膝関節の脱臼が多く見られます。歩行の様子を確認し、ときどき足を引きずるようなことがあれば、動物病院で検査をしたほうがいいでしょう。多発する病気には皮膚疾患、涙流症、停留睾丸、拡張型心筋症、甲状腺機能低下症、胃捻転などがあります。特に皮膚疾患はフードの種類によってアレルギー性の場合が多いので、皮膚に赤い発疹などが見られたら、動物病院で相談し、フードを適正なものに換えるだけで、改善される場合があります。
歴史
スタンダード・プードルを小型化したミニチュア・プードルをさらに小型化して、トイ・プードルは18世紀のルイ16世の時代に誕生しました。19世紀のナポレオン第二帝政時代には、抱き犬として人気を集め、首輪には宝石をちりばめていたそうです。
ドッグショーでの評価基準
横から見ると、体長と体高が等しい正方形(スクエア)になっています。頭部スカルはほどよい丸みがあり、ストップはわずかですが、はっきりしています。鼻色は被毛の色によってブラックかレバーです。マズルは長く、スカルと同じ長さです。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。両目はほどよく離れていて、形はアーモンド型です。耳は目の高さ、あるいはそれより低い位置にあり、頭部にぴったり沿って垂れていて、長く幅広く、豊富な飾り毛に覆われます。首は十分に長く、頭部を高く上げていて、のどのたるみはあってはいけません。胴体はキ甲が高く、背は短く水平、胸の胸底が深く、ほどよく幅広く、腹は引き締まっています。尾は付け根の位置が高く、根元は太く、上を向いていて、決して巻いたり、垂れたりしてはいけません。前脚は十分な骨量と筋肉が発達していて、肘からまっすぐに伸びています。後脚は強健な筋肉に富み、大腿は十分に発達しています。被毛は1色以外の毛色は失格となります。