起きやすい病気/ケガ
非常に健康な犬種で、強いて挙げるならば、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全があります。
歴史
プーリーの起源は、9世紀ごろ、マジャール人がハンガリーのドナウ地域にプーリーに似た犬を連れてやって来たことから始まります。その後、16世紀に、オスマン帝国軍がハンガリーを制圧したとき、プーリーがフランスの牧羊犬との交雑により雑種が発生してしまいます。このときの副産物がプーミーです。プーリーはどんどん姿を消しましたが、1912年、再びハンガリーの地で、再生計画が始まりました。その甲斐あって、1915年には最初の基準が定められ、1923年にブダペストのドッグショーに初めて出場しました。1924年にはFCI(世界畜犬連盟)で公認され、アメリカでは1935年に輸入し始め、1936年には公認されました。イギリスでは1948年に公認されています。
ドッグショーでの評価基準
頭部は前から見ると丸く、横から見ると楕円形で、スカルは小さく、ストップは浅く、はっきりしていません。鼻は小さく、色は黒色。マズルはとがっておらず、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいの大きさで、色はダーク・ブラウンです。耳の付け根は幅広く、V字型の垂れ耳で、先端は丸みを帯びています。胴体はトップラインはまっすぐですが、豊富な被毛に隠れて尾が背にかかるように前方に垂れているため、ラインは後方にいくに従い、わずかに上がっているように見えます。尾は付け根の位置は中くらいで、尻に沿って、巻き上げられて背線に背負わないフラット・カールに掲げられていません。肩は肩甲骨が後方に傾斜し、前肢は筋肉が十分にあります。後肢は両脚がほどよく離れて、平行してついています。