起きやすい病気/ケガ
遺伝的に、口唇周辺に慢性的なかゆみなどが発生するフルンケル症、マラセチア菌という真菌の感染による皮膚炎や外耳炎を引き起こすマラセチア感染症、メラニン色素の欠損によって皮膚炎が引き起こされるワールデンブルグ・クライン症候群、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮が好発するほか、脈絡膜の発育不全などによる遺伝性のコリーアイなど、眼疾患が多くみられます。
歴史
何世紀にも渡って、コリーの存在は、スコットランド国外ではまったく知られていませんでした。しかし、現地では羊の群れを警備し、群れをコントロールし、水難事故の救助までこなす優れた牧羊犬として飼われてきました。1860年、イギリスのビクトリア女王がスコットランドを訪問したとき、コリーを見てすぐに気に入り、スコットランドの城で飼育されるようになりました。それから上流階級層が所有するようになりました。コリーは、1914年、イギリスのUKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)によって公認されました。その時は「スコッチ・コリー」と呼ばれていましたが、1991年に「コリー」に修正されました。
ドッグショーでの評価基準
前から見ても、横から見ても、頭部は先端が鈍角のくさび型です。スカルの長さとマズルの長さは同じで、ごくわずかに認められるストップによって区分されます。目は中くらいの大きさで、アーモンド型で、色は暗褐色です。毛色がブルー・マールの場合は、目の色はブルーまたはブルーの斑が見られます。耳は小さく、3分の2が直立し、3分の1が前方へ折れています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。胴体は体高に比べて体長がやや長く、腰部がわずかに隆起しています。尾は長く、静止時は低く保ちますが、興奮しても背上に上がることはありません。前脚はまっすぐで、筋肉たくましく、後肢は大腿部は筋肉質、下腿部は腱質です。