起きやすい病気/ケガ
マラセチア菌という真菌の感染による皮膚炎や外耳炎を引き起こすマラセチア感染症や粘膜からの出血がみられるフォン・ヴィレブランド病、B型血友病、多発性関節炎、股関節形成不全、劣性遺伝として発症するコリー眼異常が好発します。異常に気がついたら、獣医師に相談しましょう。
歴史
ノルウェーとスコットランドの間の北海に浮かぶシェトランド諸島。ここがシェルティーの愛称で親しまれるシェトランド・シープドッグの故郷です。そこは、強い寒風が吹き荒れ、ゴツゴツした岩肌の地形の厳しい環境です。この諸島では、ウマもヒツジも小さく、シェトランド・ポニーの原産地としても有名です。そんな環境の中、島の外から連れてこられた犬が、1700年ころまでには、現在のシェルティーに近い姿に完成され、何世紀にも渡って、ヒツジの群れをコントロールし保護する牧羊犬として活躍してきました。1800年代になってから、スコットランドにもたらされ、改良が進み、1909年にはシェトランド・コリーの名で最初にイギリスで公認され、1911年にはアメリカでも公認されました。1914年にはシェトランド・シープドッグの名に変更されました。
ドッグショーでの評価基準
頭部は先端が鈍角のくさび型で、耳から鼻にかけて細くなっています。スカルの頂は平らで、両耳の間は適度な幅で、オクシパット(後頭部)の隆起は見られません。マズルは十分に丸みを帯び、スカルとマズルは同じ長さです。ストップはわずかですが明瞭で、鼻、唇、目縁は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はアーモンド型で毛色がマールの場合は片方の目、または両目がブルー、またはブルーの斑ですが、それ以外はダーク・ブラウンです。耳は小さく、前方に向けた半立ち耳です。首は十分なアーチを描いています。胴体は体高よりも体長の方がわずかに長く、胸底は深く、あばらは張っています。尾は低い位置につき、徐々に先細になり、豊富な被毛に覆われています。前脚は前から見てまっすぐで、後脚は大腿が幅広く、後ろから見るとまっすぐです。