起きやすい病気/ケガ
好発する疾患に、一般的に白い犬種に多発するといわれる難聴があります。頭部や眼への打撲などによる衝撃や遺伝性によることが原因の水晶体脱臼や緑内障、白内障などの眼疾患、また、成長期に突然歩行異常が発生するレッグペルテス病がみられます。
歴史
キツネ狩りが盛んだった17世紀後期のイギリスで、地中に潜り込むことができて、逃げ出した獲物を探索する能力に長けた犬種の必要性が高まりました。キツネ狩りはフォックス・ハウンドと行動を共にするため、足が速いテリアが選択されました。さらに、キツネと間違わないために白い体色が好まれました。1900年代初期までは、スムース・フォックスとワイヤー・フォックスは同一犬種として、交配も行われていました。スムース・フォックスには、ブラック・アンド・タン・テリアやグレイハウンド、ブル・テリア、ビーグルなどの血が導入されています。
ドッグショーでの評価基準
スカルの頂は平らで、ほどよい狭さで、目の方へいくに従い細くなります。ストップははっきりしていません。鼻の色は黒色でマズルは筋肉質です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は小さく、色はダーク(暗色)です。耳は小さく、V字型で、頬に接するように前に垂れています。首は筋肉質ですっきりしていて、かなり長く、肩にいくに従い幅広になります。胴体は背は短く、平らでたるみはありません。腰はごくわずかにアーチを描いていて、胸底が深く、前方のあばらはよく張っています。尾は付け根の位置はどちらかというと高く、背の上に高く前方に向けられています。前肢の脚は、どの角度から見てもまっすぐで、キ甲はほどよい筋肉があり、なめらかです。後肢は筋肉質で大腿が長く、飛節は低い位置にあります。