起きやすい病気/ケガ
心臓が拡張し、収縮する動きの幅が小さくなってしまう拡張型心筋症や、表皮が簡単に裂けてしまう、皮膚無力症ともよばれるエーレルス・ダンロー症候群、毛包炎、1日1回の食事や、食後の激しい運動がきっかけで発症する、大型犬特有の胃捻転、肘形成不全、股関節形成不全、骨肉腫、真性癲癇、白内障などが好発します。
歴史
スイスとイタリアの国境にそびえるアルプス山脈のグラン・サン・ベルナール峠に、1050年、旅行者の避難場所として聖ベルナールが、ホスピスを建設しました。ここで人命救助犬として飼われていたのが、セント・バーナードの祖先です。基礎はチベタン・マスティフで、グレート・デーンやグレートピレニーズなどの血も導入されたようです。17世紀の中ごろから救出犬として活躍するようになり、これまでに2500人もの人命を救ったといわれています。中でも「バリーⅠ世」という救助犬は、1814年に射殺されるまで40人もの人命を救いました。
ドッグショーでの評価基準
スカルは幅広で、横や前から見ると、わずかに丸みを帯びています。オクシパットはわずかに発達していて、前頭部はマズルに向かって深く落ち込んでいます。ストップははっきりしていて、鼻は黒色で幅広でスクエア(四角)です。マズルは短く、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトか上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトですが、わずかに下の切歯が上の切歯より前方に出るアンダー・ショットも許容されます。目は中くらいの大きさで、色はダーク・ブラウンからナッツ・ブラウンまでです。耳は幅広で、三角形ですが、先端は丸みを帯びています。首は力強く、十分な長さがあります。胴体の背は幅広く、トップラインはまっすぐです。尾は長く、付け根は幅広く、先端から3分の1がゆるやかにカーブしています。前脚は前から見るとまっすぐで、2本が平行しています。肩は筋肉質で、肩甲骨が傾斜しています。後ろから見ると、後肢は2本が平行で、近すぎません。