スタッフォードシャー・ブル・テリア

筋肉質のがっしりした体、幅の広い頭、大きく強いあご、どれをとっても強面に見えますが、実際はとても陽気で愛嬌たっぷり。いつも上機嫌に鼻歌でも歌っていそうな感じの楽しい犬です。アメリカでも人気が高まりましたが、独自に改良されて大柄になったアメリカン・スタッフォードシャ・ブル・テリアが作出され、凶暴な犬という悪名ばかりが先行する「アメリカン・ピット・ブル」の誕生につながってしまいました。被毛の手入れなどは、まったく手がかからず、定期的なシャンプーをするだけです。
飼う際の注意点
  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:高め
性格は?
飼い主家族には優しさと愛情に溢れ、命令に素直に従う従順さがあります。また、飼い主以外の知人などに対しても、とてもフレンドリーに接してくれて、愛嬌のある姿や仕草を見せてくれる、陽気で明るい性格です。もともとは闘牛用に改良された犬種なので、体力には自身があります。高い知性と忠実さがあります。
必要とされる運動量
活発で体力もあるので、毎日一度でいいので、少し長めの散歩をさせましょう。鼻先がややつまっていて、体内の熱を効率よく排出できないため、暑さが苦手です。真夏の暑い時間帯の運動は避けてください。理想的には30分程度の軽い駆け足などを取り入れた散歩を、毎日2回程度行うといいでしょう。
スタッフォードシャー・ブル・テリア
  • 原産国 イギリス
  • 犬種分類 テリア
  • 色・模様 レッド、フォーン、ホワイト、ブラック、ブルー、もしくはこれらの色にホワイトがあるもの
  • 毛質・毛の長さ ショート/スムース(短毛)
  • 抜け毛 少なめ
  • サイズ 中型
  • 目安となる体高・体重 体高:35.5~40.5cmが理想的、体重:雄(オス)12.7~17kg・雌(メス)11~15.4kg
  • 一日に必要な散歩量 中程度
  • 活発度 中程度

起きやすい病気/ケガ
遺伝性の眼疾患が好発しますが、イギリスでは、両親の系統などの把握に努めているので、ほぼ解決できたと考えられています。また、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全も時折みられます。歩行の様子に異常がないか、確認する必要があります。

歴史
18世紀から19世紀にかけて、ブル・ドッグとさまざまなテリアの組み合わせによってイギリスで誕生しました。1975年にはUKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)で公認されました。アメリカでも人気が高まり、独自に進化して大柄になったアメリカン・スタッフォードシャ・ブル・テリアは、その後2タイプに分かれ、悪名ばかりが先行する「アメリカン・ピット・ブル」の誕生につながってしまいました。

ドッグショーでの評価基準
頭部は中くらいの大きさで、スカルは幅広く、十分な厚みがあります。鼻の色は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は丸く、色はダーク(暗色)です。耳は付け根が高い位置にあり、ローズイヤーもしくは半直立です。完全な垂れ耳は好ましくありません。胴体は背が短く、胸は正面は幅広く、前胸は胸底が深くなっています。尾は中くらいの長さで、先端へ向けて先細りになります。カールしすぎてはいけません。前脚の肢は十分な骨量があり、2本がやや離れてついています。後肢は筋肉質です。