起きやすい病気/ケガ
以前は股関節形成不全がよくみられました。しかし、最近では、血統管理などのおかげで、かなり減少しています。胃捻転もみられます。1日の食事は2~3回に分けて与えましょう。また、食後の激しい運動は禁物です。ほかにも心臓の三尖弁が変形し、循環不全を引き起こす三尖弁形成不全や腹膜心膜横隔膜ヘルニア、フルンケル症などが好発します。
歴史
ワイマラナーはドイツのワイマール地方原産の犬種です。その歴史は古く、1634年、アンソニー・ヴァンダイクの「ボルゴマネロ侯爵カルロ・エマヌエーレ・デステの肖像」の絵画の中に、ワイマラナーと思われる犬が描かれています。ワイマラナーがドイツの古い犬種の白色化した個体が祖先である説や、ドイツの多くの狩猟犬の交雑した説などがありますが、はっきりとしたことは分かっていません。ワイマール地方では、貴族のみが飼育できる犬で、門外不出でした。
ドッグショーでの評価基準
スカルの幅と頭部全体の長さは、よいプロポーションでなければいけません。ストップはごくわずかで、鼻は大きく、色はダーク(暗色)な肉色で、後方にいくほどグレーになります。マズルは長く、角張っていて、鼻筋はまっすぐです。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は丸く、色はダーク・アンバーから淡いアンバーです。耳は高い位置にあり、ロピュラー(付け根が絞られている耳)で、垂れて口角の位置まで達しています。首は横から見ると、上の面のラインはアーチを描いています。胴体は首のラインからキ甲をこえ、トップラインはとても長く、わずかに長い背は欠点になりません。尾は付け根の位置がわずかに低く、静止時には垂れています。前肢の脚は長く、まっすぐで、2本が平行し、その間隔は広くありません。後肢は十分な長さがあり、筋肉が発達しています。