起きやすい病気/ケガ
膝蓋骨脱臼、低血糖症、水頭症、動脈管開存症、停留睾丸、気管虚脱などが見られます。中でも膝蓋骨脱臼は超小型犬に多く発症するもので、遺伝的な要因がほとんどです。予防には両親や兄弟の血統の確認と、フローリングなどの滑りやすい床の改善が必要です。
歴史
19世紀中期にイギリスのヨークシャー地方の工業地帯で、工員や炭坑夫の家屋を荒らすネズミの捕獲のために作り出されました。そのルーツは、はっきりしていませんが、当時はかなり大型で、工業地帯には、スカイ・テリアやマルチーズ、マンチェスター・テリア、ダンディ・ディモント・テリアなどが従業員とともにやってきて、ヨークシャー・テリアの基礎の犬に血が導入された可能性があります。シルクのようにしなやかな長毛がとても美しく、上品な外観で、ヨーロッパの上流階級では、「動き回る宝石」と呼ばれ大切にされてきました。
ドッグショーでの評価基準
頭部スカルはやや小さく、頂は平らで、丸すぎたりしません。鼻は黒く、マズルは長すぎず、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はまっすぐ前につき、色はダーク(暗色)です。耳は小さく、V字型で直立しています。両耳の間は離れすぎず、リッチ・タンの短毛に覆われています。首は十分な長さがあり、胴体はコンパクトで、背は水平です。あばらはほどよく張っています。尾は中くらいの長さで、豊富な被毛に覆われています。尾の被毛は、ほかの部分の被毛よりもダークなブルーで、尾の先端では、それがはっきりしています。前脚はまっすぐで、鮮やかなゴールデン・タンの被毛に覆われ、根元よりも毛先の方がわずかに明るい色調です。後脚は後ろから見ると脚がまっすぐで、スタイフル(膝)はほどよい角度で曲がっています。爪は黒色です。被毛は胴体部分はかなり長く、完全にまっすぐです。光沢のある絹糸状の毛質です。頭部の被毛は鮮やかなゴールデン・タンで、頭部の両側はより濃くなります。耳の付け根とマズルにかけては非常に長くなくてはいけません。胸の毛色は鮮やかなタンで、根元は濃く、毛先にいくにつれて明るい色調になります。