正しいドッグフードの選び方
犬は何歳になるとシニア犬になるのでしょうか?犬種サイズや、個体差にもよりますが、一般的に、小型・中型犬は8-10歳、大型犬は6歳を過ぎるとシニア犬と言われます。
あなたの愛犬は、シニア期になっても若い頃と変わらず元気に遊び、食欲も旺盛かもしれません。しかし、体内では少しずつ変化が出ているので、シニア犬用のフードに切り換えてあげる必要があります。
犬の加齢による身体の変化には、次のようなものがあります。
1)代謝量が減り、太りやすくなる。
2)免疫力が低下し、病気になりやすくなる。
3)胃腸が弱くなりやすい。
4)心臓や腎臓など内臓機能が低下する。
5)関節軟骨の摩耗が進む。
6)筋肉量が減り、運動能力が低下する。
7)毛づやが悪くなり、白髪が増える。
シニア犬用のフードは成犬用フードとは異なり、消化がしやすく、シニア犬に必要な栄養素をバランスよく配合した栄養設計になっています。
1)低脂肪、低カロリー。
2)抗酸化物質の強化。
3)胃腸に優しい米などの炭水化物源を使用。
4)最適な量のミネラルを配合。
5)関節の健康のためにグルコサミンを補給。
6)たん白質の強化。
7)オメガ脂肪酸を配合。
フードを切り替えるときは、これまで与えていた成犬用のフードに、シニア犬フードを少しずつ混ぜて与え、7-10日ほどかけてゆっくりと新しいフードへ切り替えましょう。
ピュリナでは、下記を目安にシニア犬用フードへの切り替えをおすすめしています。
超小型犬(成犬時の体重 1-5kg) 10歳頃
小型犬(成犬時の体重 5-10kg) 8歳頃
中型犬(成犬時の体重 10-25kg) 8歳頃
大型犬(成犬時の体重 25-45kg) 6歳頃
超大型犬(成犬時の体重 45kg以上) 6歳頃
シニア犬も成犬と同様に、食事は1日2回に分けて規則正しく与えましょう。
加齢が進むにつれ、一度にたくさんの量を食べ、消化することが難しくなる場合があります。
その場合は、1日の給与回数を多くし、1日3回以上に分けて与えることをおすすめしています。
歯が弱くなってきた愛犬には、ドライフードをぬるま湯やお水でふやかして与える方法もあります。
愛犬に必要な栄養要求量(エネルギー)は、運動量や性別、体質、飼育されている場所の気温・室温などにより異なります。
ドッグフードのパッケージには、愛犬の体重に合わせた給与量が表示されているのでそれを目安にし、愛犬の体型や健康状態を見ながら給与量を毎日調節してください。
また、いつでも新鮮な水が十分に飲めるようにしてあげましょう。
シニア犬用の総合栄養食には、高齢の愛犬に必要な栄養がバランスよく配合されているので、獣医師から特別な指導がない限り、サプリメントなどの添加は不要です。