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妊娠・出産

出産

出産の兆候・出産・産後のケアについてご紹介します。

1. 準備しておくこと

愛犬の出産は、犬にとっても飼い主にとっても一大事です。出産に備え、獣医師の緊急連絡先を用意し、予定日の数日前にはマメに連絡を取るようにしましょう。


2. 安心できる場所の確保

まずは、母犬が安心して出産できるよう、室内の静かで清潔な場所を確保してください。

神経質な愛犬は、目隠しになる壁などがあると安心するかもしれません。

また、出産時の排出物などで汚れてもいいように、清潔なタオルなどを多めに敷いてあげましょう。

3. 出産の兆候 <その1>

出産が近づくと、母犬はさまざまな兆候を示します。

出産直前の12―24時間前には、母体の直腸温が平温より約1℃下がることがあるので、通常時の平温を確認しておきましょう。

犬の通常時の平温は平均38.5℃前後ですが、出産直前になると1℃低い37℃前後になることが多いようです。

4. 出産の兆候 <その2>

この時期になると、たいてい母犬は食事を受け付けなくなり、嘔吐する場合もあります。

また、まもなく生まれて来る子犬を迎えるため、寝床を爪でひっかくなどの営巣本能を見せることがあります。

さらなる兆候として起こりうるのが陣痛で、それには波があります。陣痛により母犬が落ち着きをなくしたり、神経質になったり、動揺をしたりすることもあります。

5. 出産の兆候 <その3>

いよいよ出産が始まるというときには、そのサインとして、局部からの分泌物があります。

分泌物は、最初は透明に近く、よく観察しているとだんだん淡緑色から濃緑色へと変化していきます。濃緑色に変わると、胎盤がはがれ、子犬がまもなく産まれることを意味します。

出産前には、必ず獣医師に相談し、愛犬の様子を報告しながら、出産をサポートしてあげてください。

6. 出産 <その1>

個体差はありますが、子犬は約20分間隔で産まれることが多いと言われています。

しかし、中には出産中に力まない母犬もいるので、母犬の様子を見ながら、不安な点があれば必ず獣医師に報告しましょう。

子犬は通常、頭から生まれてきますが、尻尾から生まれる場合もあります。

7. 出産 <その2>

出産時は、母犬もとても不安になるものです。人間に見られることを嫌がる母犬もいますが、見守っていても問題ないようであれば、何かあったときに手助けができるよう心積もりをしておきましょう。

出産時に母犬や子犬の異常に気がついたら、すぐに獣医師に連絡し、対処方法を確認しましょう。

8. 出産 <その3>

出産が無事終了したら、母犬が自由に飲食できるよう、十分な量のフードと新鮮な水を用意し、少し離れて、母子が穏やかな気持ちで体力を回復できる環境をつくってあげてください。

もし、母犬が子犬の世話をする体力がない、育児を拒否するなどの行動を示した場合は、すぐに獣医師に連絡し、子犬が健やかに育つよう、ご家族でサポートしてあげることが望ましいでしょう。

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