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わんにゃん よもやま話

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2021.6.8

猫や犬は世界をどのように見ているか

【出典元】Popular Science
【著者】Stan Horaczek

あなたが飼っている猫、犬、トカゲ、あるいは熱帯魚のベタの脳内を覗いてみたいと思ったことはないだろうか?そうすれば、はるかに優れた世界観を得られるはずだ。少なくとも、より賢いペットの飼育者となるのに役立つだろう。この記事では、動物の神秘のベールを(ある程度)取り除き、あなたとペットが共に成長するための最善の方法をアドバイスする。ペットの神秘な世界にようこそ。

犬や猫をフラッシュ撮影すると、彼らの目はクールさと不気味さを半々に宿したような光を放つ。この不気味な光は目の中のタペータムと呼ばれる層から反射されたものだ。タペータムから反射された光で、毛で覆われたペットは我々人間の目よりもはるかに効率的にわずかな光量でも物を見ることができる。実際ペットは、我々が暮らす世界を人間とはまったく違う様に感知している。

子供の頃、猫や犬は「色盲」である、あるいは世界を「白黒」で見ていると教わった人も多いだろう。しかしそれは100%真実という訳ではない。「彼らは我々が見ることのできる様々な色彩を全て識別できるわけではないというだけです」とコーネルユニバーシティカレッジ獣医学部のキャサリン・フープト教授は述べている。「わかっているのは、彼らには世界が青と黄色の色調に見えているということです。」

生理学的観点から言うと、この独特な視界は眼自体の光受容体の種類に起因している。「犬や猫は捕食者ですから、一部の似た色調の差はわからなくても良いのです」とフープト氏は説明する。「霊長類である我々は、柿が熟しているか否かを知る必要があります。適切な食料を見つけるために、色の識別に長けているのです。」言い換えれば、灰色のウサギも茶色のウサギも、美味しいことには変わりはないのだ。

明瞭に物を見ることでも、人間は飼い慣らされたペットよりも優れている。犬がある物を20フィート離れた場所から見分けることができるとすれば、人間は60フィート離れた場所から識別できる。この差は猫に対してはさらに顕著だ。猫が20フィート離れた場所から見える物を、人間は100フィート、あるいは200フィート離れても見ることができる。ペット達は、周囲の世界を明瞭な像として処理するようには出来ていないのだ。

しかし、動きを捉えることにおいては動物のほうが優れている。つまり、素早く動く食料を捕まえるために磨かれた能力だ。ほとんどの猫や犬にとって、間近にある静止した物に気づくのは難しいが、たとえわずかな動きであったとしても、動きであれば最大半マイル先でも気づくことができる。

彼らはまた、人間よりも広い範囲を一度に見渡せる。我々の視野は約180度だが、ネコ科やイヌ科の動物の目は少し突出しており、周辺視野は200度以上になっている。動体検知能力は視野の端まで備わっているため、何が動いているかまではわからないとしても、何かが近づいて来ていることは認識している。

ただしこの視野は、犬の品種によって異なる可能性がある。例えばブルドッグは、他の犬種のように大きな鼻先の周辺を見る必要がない。これは近くの物を見るのに役立ち、遮るもののない広い全体視野を与えている。

一つの正しい一般的概念として、暗闇で見る場合は、猫や犬のほうが人間よりも優れている。これはタペータムが光を光受容体に反射することが一因である。「真っ暗闇でも人間より見えるということはありません」とフープト氏は言う。「しかし、ほのかな光があれば、人間よりもよく見えます。」なぜなら、彼らの目には我々よりも多くの桿体視細胞があるからだ。猫の場合で、6倍から8倍だ。つまり、脳が物を認知するために、その像を結像するのに必要な光が少なくて済むのである。

しかし彼らの並外れた知覚はこれで全てではない。猫や犬の視覚のあらゆる利点と欠点を考えたとしても、まだ他の感覚とどのような相互作用があるかを考慮する必要がある。

猫は獲物が通常発する超音波を聞くことができる。これによってたとえ素早く動く獲物が視界から消えても、追跡を続けることが可能となる。また、猫はまず臭いにより人間を特定する。「1匹の猫を獣医のところへ連れて行くと、あなたの2匹目の猫は他の人の臭いがするためその猫だと認識できないかもしれません。また、あなたがしばらく外出して戻ったら、猫はよく臭いを嗅ぐまであなただとわからないかもしれません」とフープト氏は言う。「外出先でシャンプーを変えたら、問題が起こるかもしれません。」

犬もまた明らかに鋭い嗅覚を持っている。猫や他の動物と同様に、犬にも特に嗅覚のために必要な役割を果たす嗅覚系の一部として鋤鼻器が備わっている。これにより幅広い情報が臭いで伝わり、嗅覚全体が向上する。犬の嗅覚は、犬種によって人間の1,000倍から1万倍に及ぶ。

これらの能力を自在に使えるため、犬や猫は視力に頼ることなく動き回ることができる。しかし、我々が動物に新しい芸当を教えようとするとき、彼らの視覚の限界が何らかの興味深い問題を呈するかもしれない。「色の見え方のせいで、犬は信号機の識別があまり得意ではありません」とフープト氏は言う。「これは盲導犬の訓練の際に問題となります。そこで盲導犬たちは、黄色信号で止まるように教えられます。」理想的なことを言えば、信号機に臭いの成分が含まれ、盲導犬たちが青信号を臭いで判断できたらよいだろう。


この記事はPopular ScienceのStan Horaczekが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは[email protected]にお願いいたします。