飲み込みづらい人は、食事も変えないといけない?

2018.12.21

長生きのためには、口から食べることが大切って本当?

動物は口から食べ物を摂取することで栄養を取り入れています。わたしたち人間も同じで、基本的には口から食べることで命を維持しています。
食べる機能が低下し、口から食べることが難しくなると、食べる量が減って、低栄養になることがあります。水を飲む量も減り、脱水症状になってしまうこともあります。食べ物が食道ではなく気管に入ってしまい、肺炎になることもあります。

低栄養や脱水症状、肺炎は体力や抵抗力を低下させ、食欲もなくなります。食べる機会が減り、栄養が補給されないと食べたり飲み込んだりする際に必要な筋肉は衰えていきますので、さらに食べる機能が低下していきます。
このような悪循環を断ち切るためには、食べる機能に合わせた食事を選び、口から安全に食べられるよう配慮することが大切です。

これって、飲み込みがつらくなってきたサイン?

わたしたちの体には食べる・飲み込む機能が低下していることを示すサインがあります。食事の時や普段の状態を観察して、箸やスプーンからこぼしてしまう、食べ物が口からこぼれる、お茶や汁物でむせる、食後に痰が出るなどのサインがないかこまめにチェックしましょう。

誤嚥(ごえん)とは?どんな危険性があるの?

―誤嚥とは
わたしたちが食べたり・飲み込んだりするときには、気管や肺に食べ物が入らないように喉の奥にある喉頭蓋(こうとうがい)という器官が気管に蓋をして、食道に向かうようにしています。
食べる機能が低下している場合、喉頭蓋の動きが悪くなることがあります。これにより、食べ物を食道に送り込むときに誤って食べ物が食道ではなく気管に入ってしまうことが多くなります。食べ物が食道に入らず、気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。

―誤嚥性肺炎とは
食べ物が気道内に入ると、いっしょに細菌も入り込んでしまいます。この細菌や食べ物が原因で肺に炎症を起こすことを誤嚥性肺炎といいます。
食べる機能が低下して免疫力が低下している場合、特に、肺炎にかかりやすいので注意が必要です。
誤嚥性肺炎は食べる・飲み込む機能に問題がある方の入院理由の大きな部分を占めますが、本人やご家族の注意で防ぐことも可能ですので、日頃の注意が大切です。