初めての食事介助、どうやったら良いの?

2018.12.21

食事時の好ましい姿勢のポイントって?

嚥下障害のある方の介助には様々なリスクが伴うので無理をせず、
慎重に行うことを心がけましょう。
適切な全身管理を行う医師の指示に必ず従ってください。

【座った姿勢を保てる場合】
座った姿勢が保てる場合は、できるだけ椅子や車椅子に座ってテーブルで食事をとるようにしましょう。少し前かがみになるようにすると、自然と噛む力が強まり、誤嚥も起こしにくくなると言われています。

  • テーブルの高さは、手を置いたときにひじが90度に曲がる程度に。
  • 顎を引き、背筋を伸ばして前かがみの姿勢に。背中にクッションなどを置いてもよい。
  • 膝を曲げて両足の裏を床につける(踏み台を置いてもよい)。
  • 背もたれのある椅子や車椅子に深く腰かける。車椅子の場合は必ずブレーキをかけておく。

【上半身を直角に起こせる場合】

  • 背もたれを60度以上起こす。
  • 背中や腰、頭など必要な箇所に枕やクッションなどを入れて、顎を引いた状態に。
  • 腰はベッドの折れ目に合わせる。
  • 足裏が接していると飲み込みやすい。

【上半身を30度くらい起こせる場合】

  • ベッドを30度程度に起こす。
  • 頭の後ろに枕などを入れて、顎を引いた状態に。
  • 体がずれないように、足の下にクッションなどを置く。

また、長時間同じ姿勢は避けましょう。
対象者個人にとってのベストポジションを見つけることが重要です。

  • リラックスしているか
  • 安定しているか
  • 誤嚥しにくい姿勢か
  • 介護者が食べ物を送り込みやすいか

食前~食後で、気をつけなければいけないことは?

対象者にあった食物形態を確認し、気が散らないように食事に意識を集中させ、なるべく疲れない時間(30分程度)内に食べ終えるようにしましょう。

【食事時の環境チェックポイント】

  • テレビなど興味をそらすものがないか。
  • 使い慣れた使いやすい食器が揃っているか。
  • 介助者もリラックスしているか(多忙で心に余裕がないと、せかしたり、雑な介助になりがちです)。

【食事前のチェックポイント】

  • 口腔内が汚れていないか
    汚れている場合は口腔ケアが必要です。
  • ウォーミングアップは十分か
    頸部の体操、のどのアイスマッサージ、少量の水の嚥下など。

頸部の体操:首を回したり、左右前後に倒す(回遊運動)。

のどのアイスマッサージ:
凍らした綿棒で口蓋弓(口内の上、顎の湾曲した部分)や舌根部を押したり軽くなでたりして、刺激を与え嚥下反射を誘発させる。

【食事中のチェックポイント】

  • 嚥下は大丈夫か、むせはないか。
    食べ物を口に入れたら、顎を引かせ嚥下運動を確認しましょう。
  • 嚥下後、湿性嗄声はないか。
    必要なら空嚥下(つばだけ飲み込む)を行ってみましょう。

湿性嗄声:湿ったガラガラ声のこと。嚥下の後にみられると、咽頭残留や誤嚥が疑われます。